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[レビュー1977年06月17日に発表された 

ザ・ディープ

The Deep

青い海、難破船の財宝、美女、悪党、冒険

あらすじ

新婚旅行でバミューダにやってきたデヴィッドとゲイルは、スキューバダイビング中、海底で難破船を発見。黄色い液体が入ったアンプルと古いスペイン金貨を持ち帰る。
その夜、宝石商と名乗るデュポンがあらわれ、アンプルを買い取りたいと言うが、不審に感じた2人はしらを切り、独自に謎を解こうと考える。
翌日、このあたりの海に詳しい世捨て人の世捨て人、トリースに訪ねる。トリースは財宝でないと冷淡に対応し、こっそりアンプルを盗んで2人を追い返す。その帰り道、2人はデュポンに拉致される。デュポンの正体は暗黒街のボス、クローシュだった。クローシュはアンプルを渡すよう迫るが、2人は持っていなかったため、「この件は忘れて帰国しろ」と脅して解放する。
ふたたびトリースを訪ねると、老漁師のアダムと引き合わされる。アダムは第二次世界大戦中に難破したゴライアス号唯一の生き残りで、アンプルは積み荷の数万本のモルヒネアンプル(1000万ドル相当)の1つだった。


麻薬を憎むトリースは密かにゴライアス号を爆破するつもりだった。ゴライアス号の下に大航海時代に難破した船があって、そこにスペイン王の財宝があるようだが、トリースは意に介さない。財宝に未練があるデヴィットは、トリースに同行して難破船を調査し、証拠となる財宝を見つける。
トリースはクローシュと取引して、大量のモルヒネを灯台に移し、爆弾を仕掛け、一味をふっとばす。
アンプル以外になにかあると気づいたクローシュは、アダムから情報を聞き出して海に向かうが、巨大ウツボが丸呑みされた。かくして財宝は新婚夫婦のもとなった。

難破船の財宝をめぐる冒険として、必要な要素が揃った映画。『イントゥ・ザ・ブルー』(2005)と類似点が多いが、同じ原作というわけじゃなさそう。まぁ、難破船の財宝を扱うと本作に似通ってしまうだろうな。

難破船が2隻あって、お宝も2つ(モルヒネアンプル、スペイン王の財宝)あるところがミソ。ゆっくり、じっくり説明されたんだけど、わかりにくかった。
敵か味方か判然としないトリースが、物語の緊張感を高めている。トリースとアダムは同一人物にしてもいいが、そうすると尺が足りなくなるか。
主人公となるカップルだが、デヴィットの欲求や冒険心は共感できる。ゲイルがお色気担当でしかないのは残念だが、やむなしか。
VFXがないから、映像は本物。そのため難破船は全体像が見えないし、巨大ウツボもチープ。なので昨今のアクション映画に慣れた人が見ると爽快感に欠けるかもしれない。

しかし物語の基本として、押さえておくべき一本だろう。

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