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[レビュー1972年07月08日に発表された 

デビルマン (テレビアニメ/全39話)

DEVILMAN

今日もどこかでデビルマン

本放送開始時、私は1歳。なので鑑賞したのは再放送から。悪魔のパワーをもった正義のヒーローは「当時としては斬新だった」と言いたいが、私の主観では「物心ついたときから存在した」と言える。

デビルマンは主題歌で繰り返し「裏切り者」と強調されるが、当時、テレビアニメのヒーローが正義のために戦うのは当たり前で、その意味を深く考えなかった。高校生くらいになって、「下等種族に一目惚れして同族を裏切る」「裏切ったことを人間にも隠し、戦いつづける」ことの異常さに気づく。デビルマンはまさしく「もうこれで帰れない。さすらいの旅路だけ」だった。デーモン族が理解できず、怒るのも無理はない。

40代になって見返すと、愛のため種族を裏切るのはアタリマエと思えてしまった。デビルマンは美樹ちゃんのため、人間のため戦っているが、不動明として生活しているときは能天気で、人間に暴力を振るうことも多い。矛盾しているようだが、リアルな人間に見える。だから親しみを覚えたのだろう。

なんだかんだで数十年に渡って楽しめた。30代で漫画版を読んで、衝撃を受け、劇場版が出るたびテレビアニメを振り返ったが、なお楽しめる。私は、いい時代に生まれたかもしれない。

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