レビュー  1977年08月20日  に発表された 

氷柱の美女 / 江戸川乱歩の美女シリーズ#01 『吸血鬼』より

2ツ星

つかみどころのない明智小五郎

記念すべきシリーズ第1作だが、私は本放送も再放送も見逃したので、初鑑賞は2015年のニコ生だった。まだテーマ曲がなく、小林少年が大和田獏、相方は恒川警部など、フォーマットが固まっていない。もっとも奇妙なのは明智小五郎のキャラクターで、美女にプロポーズしたり、青年を殴ったり、文代に詫びに行かせたりと、わけがわからない。「犯人を炙り出すための罠」という言い訳で、好き勝手やってるようにしか見えない。ただ、推理シーンのBGMや、変装を解いて正体を明かすフォーマットは最初からあった。まだ洗練されていないが、かっこいいと思えるものがある。

ストーリーは不可解。犯人がターゲットに近づくため求婚するのはいいが、恋敵と命賭けの決闘なんてするだろうか? 「吸血鬼」を名乗って明智を挑発するが、そのわり計画はずさんで、知性を感じさせない。ターゲットを氷漬けにする異常性が見せ場となるが、すり替えトリックも、完成した芸術品もしょぼい。はっきり言って、おまえごときの変質者じゃ満足できない。

第1作だが、完成度は高くない。おそらく第2作『浴室の美女』が傑作だったから、長期シリーズになったんだろうな。

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思考回廊 レビュー
氷柱の美女 / 江戸川乱歩の美女シリーズ#01 『吸血鬼』より