レビュー  2016年05月10日  に発表された 

アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 (PS4)
Uncharted 4: A Thief's End

3ツ星

殺人が軽い世界

『アンチャーテッド』シリーズや『ラスト・オブ・アス』など、Naughty Dog が作るゲームの特長は、とにかく殺人が軽いことだ。ネイトはすぐ殺す。悪人ばかりでなく、警備員や看守といった民間人も殺す。あいつ邪魔だな、と思ったら殺す。シリーズ通してネイトは何百、何千の命を奪ったことだろう。だのにネイトもエレナも罪の意識はまったくない。娘に自分たちの過去を伏せていたのも、殺人が理由ではないだろう。
遺跡に対する敬意もない。むやみに荒らすわけじゃないが、これ邪魔だな、と思ったら壊す。リバタリアの存在を世間に発表することはなさそう。徹底的な自分本位。それが「宝物は博物館に収めるべき」と考えるインディ・ジョーズンとのちがいなんだけど、正直、ついていけない。

ストーリーでもっとも驚いたのは、サムの脱獄がウソだったこと。それじゃあの過酷な脱獄アクションはなんだったのか? 作り話なら「ひどい目にあった」と言えば済むじゃん。序盤屈指の難関がウソだったなんて、やはり制作者の倫理観を疑う。

ビジュアルはすごかった。市街地のカーチェイスとか、泥で滑るジープとか、崩壊する時計塔とか、かつて見たことがないほどダイナミックに動く。ほんとに技術力はすごい。それだけにストーリーの粗さが惜しまれる。人殺しを批判するわけじゃない。あれだけの大量殺人をやっておきながら、ヒーローのようにふるまうことに違和感をおぼえるのだ。

ま、こんなこと気になるのは少数かもしれないが。

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アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 (PS4)