レビュー  2015年01月30日  に発表された 

ライフ イズ ストレンジ / Life Is Strange (PC)
Life Is Strange

3ツ星

女の子がかわいくない

ストーリーについて

たまたま手にした超能力は、少女を幸福にするか? 最初はつまらないことに使っていたが、やがて深刻な問題に直面し、逃げられなくなる。定番といえば定番の展開だが、大好き♪ 運命を変える代償として、災禍(巨大な竜巻)の到来が予告されるのも緊張感がある。

しかしマックスとクロエの関係に没入できず、そのため最終局面の選択が薄っぺらく見えてしまった。
まずクロエに魅力がない。このゲームをプレイするであろう一般的なゲーマーは、髪を青く染めた言葉遣いの悪い落ちこぼれに親近感をもたない。そんなクロエに尽くすマックスにも共感しづらい。まるでジャイアンと、(ドラえもんの道具を借りた)のび太のようで、不安しかない。
ふたりはじゃれあい、キスしたりするが、恋愛感情があるのだろうか? マックスが奔走するのも、クロエが自己犠牲を受け入れるのも、浮かれた子どもの熱病にしか見えない。

女性同士だから不自然なのではない。たとえばマックスに彼氏がいて、比較してクロエを選ぶようなら、決意が強調されただろう。クロエがレイチェル(6ヶ月前に失踪した女性)とレズビアンの関係にあって、その代用品にされることにマックスが憤慨すれば、深みが増しただろう。「女性同士ならゲーマーに受けるだろう」という企画意図が見え隠れするのが気に入らない。
たまたま近くにいた相手を好きになり、好きになってもらうためすべてを捧げたくなる気持ちはわかる。わかるが、私は物足りない。

さらに登場人物すべてが好きになれない。おしゃれに腐心し、すぐ喧嘩する生徒たち。保身しか考えない校長。いけ好かない教師。不気味なクロエの継父。マックスは愛想よく振る舞うが、プレイヤーのストレスは高まるばかり。ケイトの自殺でさえ、多くのプレイヤーは「放っておけ」と思っただろう。私は思った。まぁ、ビクトリアも含め子どもは子どもだから、目くじら立てても詮なきことか。時間を戻せるなら校長を射殺し、ネイサンを拷問して真相をしゃべらせるという手もあるだろうに。

マックスは自撮りが趣味らしいが、それは自分の容姿に自信があり、かつそれが永遠でないことを自覚している顕れと言える。ジェファソンも多くの生徒たちと接して、若さがすぐ衰えてしまうことを嘆き、写真を撮っていると思われるから、そのへんの共通項も描いてほしかった。
あと、「時間を巻き戻す能力」と「写真を撮った時間に戻れる能力」は混乱するので、どちらか片方でよかったと思う。

後味が悪いので、一筆書き加えてみよう。

妄想リメイク:後日談

 短期的によいと思われる選択が、長期的には悪い影響をもたらすこともある。
 私たちは運命を変えた代償を、「アルカディア・ベイ」の壊滅によって支払った。もうここにはいられない。私たちは罪を背負って、生きていく。

 長い月日が流れた。

 私たちは南米で暮らしていたが、あるときクロエが、ある探検隊の調査を手伝うことになる。事故で探検隊は全滅し、クロエは重傷を追いながら植物を持ち帰る。その植物が、2年後にパンデミックを起こす疫病のワクチンになるなんて、想像もできなかった。
 あのとき、あの場所に、あの覚悟をもったクロエがいたから、植物を持ち帰ることができた。そして私がいたから、アメリカの大学に届けることができた。これって偶然なの?

 クロエは死んで、私も老いた。今はあいまいな意識の中で、古い写真を眺めるだけの日々。クロエの声が聞こえる。
 ああ、なんて......。

 人生って不思議......。

ゲームについて

完全な覚えゲーで、出題内容を記憶しなくちゃならんのは面倒で、なんの楽しみもない。2周目で、答えを知っていても、一度失敗しないとフラグが立たない。タイムラインをすべて出して、好きなところから分岐を見たかった。
正直、ゲームとしては面倒。3Dアドベンチャーゲームとして、目新しさはなかった。



Steam: Life Is Strange - Episode 1

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