レビュー  2015年08月27日  に発表された 

Layers of Fear (PC)
Layers of Fear

3ツ星

どうにも期待しすぎてしまう

一人称視点のお化け屋敷探索ゲーム。戦闘なし。死亡によるゲームオーバーなし。パズル要素わずか。プレイヤー選択によるルート変化なし。
ないない尽くしだが、雰囲気はよい。同じ場所をぐるぐる回りながら「なにが起こったのか?」を推測したり、ふと目をそらしたすきに環境が変わる演出は『P.T.』(2014)を、狂気によって歪んだ世界は『サイレントヒル』シリーズに通じる。

プレイヤーは屋敷を探索して、肖像画を完成させるために必要な6つのアイテムを蒐集する。1アイテム=1チャプターで、ボリューム的な現在位置がわかるのはうれしい。ドアや扉をインタラクトするのは面倒くさい。当たり判定が狭いし、ポイントはやたら多く、しかもほとんどが無意味なため、ストレスになる。画面が暗くて、目が疲れる。懐中電灯が欲しい。一周目で解けない謎が混じっているのも紛らわしい。

画家はミュージシャンの妻と結婚し、娘が産まれた。妻はデパートの火災でひどい火傷を負って、そのせいで夫婦は憎みあうようになる。妻の自殺によって画家はスランプになり、娘は施設に送られる。画家は幻覚を見るようになり、お手伝いさんとトラブルを起こす。それから?
文章量は多いが、きっちり読んでもわからないことが多い。わからせるつもりがないなら、文章量は削ってほしい。画家のほかに妻、娘、お手伝いさんがいるが、それぞれの性格が見えない。妻や娘も精神を病んでいたのか? お手伝いさんはどのような人物だったのか? このあたりも描写すべきだろう。
プレイヤーは自分自身の姿を見ることができないが、「自分は誰か?」が主題になることもない。ラストから察するに画家のようだが、言及された姿(義足、皮膚や眼球の欠損)とも合致しない。

細部まで作り込んでいるし、音響もいい。トリックもうまい。しかしストーリーが理解できなかったため、魅力が半減している。何度もやろうって気にならないところが、とても残念だった。



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