レビュー  1982年04月08日  に発表された 

パタリロ! / ぼくパタリロ! (全49話)
Patalliro!

5ツ星

類を見ないおもしろさ

放送当時、私は11歳(小学5年生)──。同性愛はもちろん、セックスの意味さえ知らなかったから、ベッドシーンで恥じらうことはなかった。あのころは男と女が裸になってベッドに入っても、ナニをしてるか想像もできなかった。ピュアだったなぁ。
とまぁ、本作を語ると真っ先に同性愛の話になるが、ストーリーやキャラクター、ギャグの切れ味もよかった。宝石、悪魔、妖怪、スパイ、国際情勢、科学、超能力、果てしない人間の欲望や愚かしさ。『パタリロ!』をきっかけに興味をもった分野は多い。あのころは落語を知らなかったから、独特のリズムはとても新鮮だった。アニメが終わると、花とゆめコミックスで原作を読むようになった。まさかこんな長期連載になるとは思わなかった。

放送から35年後の2017年──。ニコニコ動画で一挙放送があったので視聴したが、あらためて素晴らしさを確認できた。いま見ると、ストレートなセックス描写に驚かされる。愛し合って抱き合うばかりじゃない。相手を支配したり、辱めるため、セックスを強いることもある。すさまじい。エンディングテーマ「美しさは罪」の美しさにしびれる。スタッフは性的描写を隠したり、替えたり、茶化すことなく、原作の持ち味をそのまま引き出している。いい仕事をしている。

それから声優さんも素晴らしい。パタリロの騒がしいけど、愛らしい声。マライヒの少年っぽい喋り方のギャップ。バンコランのシリアスとコミカルの切り替え。ゲストの方々もベテラン揃い。耳で聞いてるだけでも楽しい。音源だけ抜いて持ち歩こうかしら。

小学生にはチト早いけど、中高生にはぜひ見せたいアニメのひとつだ。

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パタリロ! / ぼくパタリロ! (全49話)