意外によかった

あらすじ

前作から3年後。沈没したオルカ号(クライマックスの舞台)を探索していたダイバーが謎の失踪を遂げたことを皮切りに、不信な事件が相次ぐ。ブロディ保安官は、ふたたび現れたホオジロザメによるものだと地元の政治家たちに訴えるが、無視される。さらに小魚の群れをサメと勘違いして発砲したことで警察署を解雇される。
一方、ブロディの息子マイクとその友人たちは、ブロディの制止を無視してヨットで沖に出る。そこに巨大なホオジロザメが出現。ブロディは単身でサメに立ち向かい、海底ケーブルを噛ませることで撃退する。

2017年に鑑賞。『1』『3』『4』の順で見たから、『2』に期待するところはなかったが、おもしろかった。ブロディは街を救ったヒーローだが、サメの再来を警告しても相手にされないところが怖い。わずか3年で恐怖の経験は消えてしまったようだ。そしてビーチでの発砲騒動で解雇される展開も強烈。人間社会は住みづらい。
ここから、「サメが実在することを社会に訴えるキャンペーン」がはじまるわけじゃないのが、むしろ新鮮。自分を切り捨てた政治家や役人への復讐心などなく、ただ息子を救うため現地に向かう。友人知人たちに協力を要請し、それぞれが応じてくれる展開が熱い。なんだかんだで人望はあるんだ。

細かいところで、ボートの奥で少女が隠れていたシーンがうまい。彼氏ともども喰われたと思ったよ。ブロディのボートが接近しても顔を出さなかったあたり、本当に怖かったんだろうなぁと思う。昨今のサメ映画のような派手さはないが、海の上でサメに襲われる恐怖感は抜群にいい。

えんえん引っ張ったので、サメのインパクトも大きかった。しかし最終決戦はいささか退屈。ヒーローが単独で立ち向かう姿はかっこいいが、それじゃ『1』の繰り返し。同じことを繰り返す人間の愚かさを描いてきたけど、ヒーローも繰り返す必要はない。安直かもしれないが、中盤あたりでサメ退治の新兵器を依頼しておいて、最後に届くくらいの盛り上げがあってもよかったと思う。アクション的な意味じゃなくて、ドラマとして、ブロディを信じる仲間たちがいたことが、勝利の鍵になってほしかったかな。

ジョーズ
ジョーズ
  • 1975 ジョーズ ... 被害が出ても団結できない人間たち。
  • 1978 ジョーズ2 ... 被害を警告したことで解雇される。
  • 1983 ジョーズ3D ... 息子が主人公。海洋水族館を襲うサメの大群。
  • 1987 ジョーズ4 復讐篇 ... 未亡人が主人公。復讐のため熱帯まで赴くサメ。

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