トランスポーター イグニション Le Transporteur: Héritage / The Transporter Refueled

2015年 外国映画 3ツ星 アクション 主人公は犯罪者 社会人

意外と悪くない

『トランスポーター』(2002)のリブート作品。フランク・マーティン役を演じるエド・スクレインは、まるで知らない役者だが、スーツを着こなす佇まいはジェイソン・ステイサムに似ていなくもない。でもちょっと唇に色気があるから、『ヒットマン』(2007)のエージェント47(ティモシー・オリファント)を思い出した。運転中に電話は使わない。ちょっとしたところがカッコイイ。

冒頭から中年男性が登場。オリジナルシリーズにおけるタルコーニ警部と思ったら、なんとパパだった。このパパが誘拐されたことで、フランクは仕事を引き受けざるを得なくなるわけだが、パパが単なる景品、囚われのお姫様でないところが意表を突かれた。しかしもうちょい、丁寧に描いてほしかった。

そして美女軍団が登場。ぱっと画面が華やぐが、態度が悪くてイライラする。ところがクライマックスになって印象が変化。淑女じゃないことにも納得。なるほどねぇ。

カーアクションは『TAXi』(1997)と同じく、主人公の車を傷つけることなく、パトカーをばんばんクラッシュさせる。『ワイルド・スピード』のような直撃弾ではないが、スタイリッシュで、申し分ない。私の好みとしてはドライビングテクニックだけでなく、車の仕掛けでピンチを切り抜けてほしかったかな。

ダメかなと思ったところが、うまーくフォローされ、微笑ましい気持ちで映画を視聴できた。物足りないと思ったところは、オリジナルシリーズでも物足りなかった。リブート作品として、意外と悪くなかった。

それはそうと、蜘蛛の巣に止血作用があるってほんと?

リュック・ベッソン
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TAXi

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