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[レビュー2015年10月31日に発表された 

死霊のはらわた リターンズ (全10話)

Ash vs Evil Dead

右手にチェーンソー、左手にショットガン

あらすじ

死霊(デッダイト)との戦いから30年あまり。アッシュ・ウィリアムズはトレーラーハウスに住み、「バリューストップ」の店員として働き、場末の女を抱いて喜ぶ、くだらない中年男になっていた。
ある夜、アッシュは商売女と薬物を吸ってハイになり、ネクロノミコンの呪文を読んでしまう。面倒を避けるため、アッシュは町から逃げようとするが、アッシュをヒーローとして尊敬するパブロ、過去を捨てたい女ケリーが仲間になって、死霊たちと戦うことになる。
一方、警察官のアマンダは一連の騒動にアッシュが関与していると考え、独自に追跡。さらにルビーという超常的な能力をもつ女性もアッシュの行方を追っていた。

あのアッシュ・ウィリアムズが帰ってきた! 歯がなくて、膝が弱くて、腎臓も弱い。スケベで、浅はかで、身勝手で、他人の迷惑を顧みない。ヒーローとは呼べないが、緊急時には頼もしい。不思議な魅力がある。とはいえ騒動の原因もアッシュだから、褒めることはできない。

そんなアッシュの武器は、右手にかちりと装着されるチェーンソーと、左手で構えるショットガン。『キャプテン・スーパーマーケット』で確立された戦闘スタイルはかっこいい。身体能力が衰えたことで、それなりに慎重なところもいい。

3人組はトレーラーハウスで移動。そのあとを美女2人が追いかける。うまい構成だ。行く先々でデッダイトが無惨に人を殺して回るのも、不謹慎ながら笑えた。人を怖がらせることを喜ぶモンスターって、類型があまりないよね。とりわけ召喚された下級悪魔がお気に入り。挿絵よりずっと凶悪で、脳細胞をぶちぶち切る演出がたまらない。コミカルだけど、まじで怖い。

惜しむらくは後味が悪いこと。レギュラーは死んじゃうし、アッシュは死霊と取引して問題を放置してしまう。最後の最後はヒーローらしく決めてほしかった。シーズン2もあるようだが、テレビドラマの最終回で問題が解決しないのは、ほんとうにやめてほしい。

でもまぁ、おもしろかった。

アッシュ・ウィリアムズは、本当にいいキャラクターになった。

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