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[レビュー2017年01月30日に発表された 

ジョン・ウィック:チャプター2

John Wick: Chapter 2

ルールは守って、破る

なんだかんだで、大衆は殺しを見たい。凄腕の殺し屋によるスマートな技の披露は、ご馳走と言える。とはいえ心理的な負担は避けたいから、脱臭してもらう。前作『ジョン・ウィック』は、引退した殺し屋が、犬を殺された復讐に、犯罪組織の跳ねっ返りどもを殺していくから、気持ちよ~く殺戮を楽しめた。

ところが2作目はうまく脱臭できてない。観客にって倒すべきはダントニオだが、ルールのため殺せない。そこでローマに渡って仕事をするわけだが、ターゲットになる女性は悪人に見えないし、ダントニオの依頼は卑怯でしかない。おまけにターゲットの部下に復讐を誓われ、善悪も引っくり返ってしまう。すでにたくさん死んでるが、興奮できない。

ニューヨークに戻ると、ダントニオの裏切りによってウィックは多数の殺し屋に狙われるが、これは予想された展開であって、なんの準備もないことに戸惑う。殺して、殺して、殺して。なぜかモーフィアスが出てきて。その先になにがあるのか? 殺し屋たちはジョン・ウィックの伝説を知った上で襲ってくるようだから、名前の価値も落ちてしまった。ジョン・ウィックの死闘はつづくが、さっぱり楽しめない。

そしてラスト。結局ルールを破るなら、なぜローマに行ったのか? ニューヨークでの大殺戮は、なんだったのか? これがウィックの望んだ結末なら、彼は引退できなかったのではなく、引退したくなかったことになる。奥さんの愛情も通じず、殺し屋は殺し屋だったのか。がっくし。

こうなるとアクションの切れ味も悪く見える。困ったもんだ。

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