レビュー  2016年10月10日  に発表された 

月曜日のたわわ (全12+2話)

3ツ星

少女に振り回される悦び...

比村奇石のTwitterアカウントをフォローしてるわけじゃないが、そういうシリーズがあることは知っていた。しかしまさかアニメ化されるとは思わなかった。世の中、なにがどうなるかわからんもんだ。

で、見てみたんだけど、クオリティ高いね。イラストの雰囲気をよく再現してる。しかしそれゆえ、微妙な気持ちになった。

「月曜のたわわ」のコンセプトは、月曜日の朝に会社に向かう憂鬱さを、胸の豊かな女の子との出会いで軽減すること。なるほど満員列車でアイちゃんのような美少女を見かけ、知り合いになれたら、そりゃ活力を得られるだろう。そこから発展して会社の後輩やトレーナー、歯科衛生士など、ちょっとした美女とのふれあいが描かれるのはいい。しかしアイちゃんと社畜(主人公)の関係が掘り下げられると、とたんに違和感が生じる。

ハンマーを手にした子どもは、なんでも叩きたがる。ある程度成長すると、叩いても大丈夫なものを探して、それから叩く。どう叩くと、どう響くのか? いろんな使い方を試してみたくなる。
アイちゃんは自分の美貌、若さ、スタイル、豊満な乳房の破壊力を試してみたい。しかし男子高校生は失うものがないから、いつケダモノになるかわからない。その点、社畜(主人公)はどんだけ挑発しても襲ってこないから安心だ。
アイちゃんは、男が自分に欲情し、悶え苦しむさまを見るのが楽しいのであって、社畜と真剣な交際なんて考えてない。だから社畜の部屋にあがりこみ、エロ本を取り上げ、自分を代用品にするよう薦める。おさわり禁止。ただし欲情アリ。むしろ自分しか見えなくなってしまえ。

一方、社畜も、一線を越えてアイちゃんを手に入れるより、いまの関係がつづくことを望んでいる。いずれアイちゃんは卒業し、疎遠になって、どっかの男の腕に抱かれるだろう。へんに期待せず、手を出さなければ、そのとき傷つくこともない。

ああ、いろいろ考えると憂鬱になってきた。田山花袋の「少女病」を彷彿させる。その方向に進んだら、名作になるかもしれないね。

 Googleで「月曜日のたわわ 」を検索する
 Wikipediaで「月曜日のたわわ 」を検索する
 IMDBで「」検索する

コメント (Facebook)

[ASIN] B01N30QMGP
思考回廊 レビュー
月曜日のたわわ (全12+2話)