ウルトラマンジード (全25話) ULTRAMAN GEED

2017年 特撮 3ツ星 #ウルトラシリーズ

生まれを克服できたのか?

朝倉リクは宇宙人。両親を知らず、地球人の善意によって育てられた。あるとき、自分が宇宙の大悪党・ベリアルの息子であり、ウルトラマンジードに変身できることを知らされる。リクは地球の平和のため戦うことを決意する。

リクは底抜けの善人で、屈託がない。自分の姿がベリアルに似ていることから、守っている地球人に警戒されても、怒ったり、やけっぱちになることはない。リクにとってベリアルは排除すべき敵だ。父を更生させたいとか、悪に堕ちた事情を知りたいとか、まったく思わない。そもそも母親への興味がない。さすが宇宙人である。

リクに屈託がないから、成長もない。ウルトラマンゼロに変身するサラリーマン(伊賀栗レイト)の苦悩も、宇宙人の手先となって働く地球人エージェント(愛崎モア)の信念も、リクには関係ない話だ。

企画段階でリクを「闇落ち」させないことが決まっていたそうだ。なるほど「闇落ち」は手垢のついたパターンだが、それに代わるドラマが描かれたようには見えない。そのぶんペガが悩んでくれたが、リクを傷つけるほど敵対しない。

個々のアイデアはいいが、全体のドラマ構成は弱い。そんな作品だった。

おもちゃについて

ジードのコレクションアイテムは、ウルトラカプセル。ジードライザーで2本をリードして、性質が融合した姿に変身(フュージョンライズ)する。仕組みはオーブリング、ウルトラフュージョンカードと同じで、目新しさはない。2ヶ月遅れでスタートした「仮面ライダービルド」のフルボトルに比べ、だいぶ見劣りする。

ウルトラマンゼロビヨンドは4人のウルトラマン(ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ)の力を借りて変身するが、ライザーは2本しかリードできないため、2体ずつ2本にまとめていた。ゼロビヨンドを登場させる予定があるなら、4本リードできるよう玩具設計すべきだろう。ウルトラゼロアイNEOとの組み合わせも、取ってつけたような印象。これまた練り込み不足。

ドラマだよドラマ。ドラマを見せてくれ。

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