サイコブレイク2 / The Evil Within 2 (PC) The Evil Within 2

2017年 ゲーム 1ツ星 殺人鬼 狂気 病院 痛い 電脳

夢のない夢

個人的に低評価だった『サイコブレイク』の続編。ボリュームは減ったが、難易度も減った。わかりやすく、遊びやすくなった。まぁ、それはいいが、どうにもストーリーに共感できない。

セバスチャンは娘リリーを救うため、ふたたびSTEMの仮想世界に突入する。前作であれほど苦労したのに、事前の調査や準備はない。ただキッドの言葉を信じるのみ。その神経が理解できない。そもそもリリーという娘は存在したのか? セバスチャンの記憶は改ざんされ、娘のため奔走する父親を演じているだけではないか? なにもかも疑わしくて、物語に集中できない。
といっても、集中するほど物語はない。仮想世界での探索は、いつものようにノープラン。「だれそれに探し、なにそれを手に入れ、どこそこへ行き、あれこれを操作して、このように脱出する」といった想定がないから、想定外の出来事ばかりになる。リリーはつい最近さらわれたわけじゃないから、緊急性もない。適当にアイテム収集して、スキルを向上させ、武器を強化していく。うーん、なにをしてるところだっけ?

イベントもしょぼい。中ボス(ステファノ)は時間を止められる。勝つためには、不意打ちで瞬殺しかないが、どうやって状況を整えるか? などと考えていたが、ふつうに倒してしまった。なんだそりゃ? 大ボス(セオドア神父)は強そうに見えたが、あっさり刺殺される。なんなんだよ。んでラスボスは奥さん? おいおい。

仮想世界でありながら、使用する武器や物理法則にしたがっている。弾丸が尽きたら、もう撃てない。空を飛んだり、電撃を放つこともできない。じつに夢がない。
敵(モンスター)は物理法則を無視したデザインばかり。炎をまとって、熱そうに見えるが、セバスチャンは抱きついてナイフを突き刺す。おいおい。

このゲームでもっとも驚いたのは、キッドが味方だったこと。そして脅威の銃撃戦。しょぼい。しかし黒幕はもっとしょぼい。どっちを向いても、どこまで行ってもしょぼい。

ほんと、センスがないゲームだと思う。



Steam: The Evil Within 2

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