レビュー  1991年04月12日  に発表された 

ハイスクールミステリー学園七不思議 (全41話)
High School Mystery: Gakuen Nanafushigi

2ツ星

つのだワールド、全開!

2017年、ニコニコ動画で全話を一気視聴する。1991年放送だから、当時は20歳か。まったくチェックしてなかった作品だ。原作漫画の連載は1986年から1989年まで。70年代の古典を現代風にアレンジしたものじゃなかった。

夢も希望もない女子高生

まず驚くのは絵柄。つのだじろう独特のキャラクターデザインを、見事に再現している。主人公・一条みずきは平凡な女子高生であり、美少女という属性はない。お姉さま・月影明子は美少女であり、いろいろ期待しちゃうが、それらしい描写は皆無。いやはや。んで、彼女を取り巻くクラスメートたちは不細工ばかり。落書きと言うほどモブじゃなく、妖怪ほど個性的ではない、ふつうの不細工。そのへんの女子高生をスケッチしたようだ。
女子高生トークはとりとめがなく、結論がない。これまたリアル。友達同士だが、妬むときは妬むし、叩くときは叩く。でもすぐ元通り。男には理解しがたい。これまたリアルに感じる。だがしかし、さっぱり楽しくない。

夢も希望もないストーリー

ストーリーは果てしなくぶっ飛んでる。「七不思議」とあるが、毎週毎週、とんでもない超常現象が起こって、死傷者や行方不明が相次ぐが、先生は超常現象を認めない。生徒たちも騒ぐのは一瞬だけで、翌週は超常現象を信じなくなる。なんというか、自分の常識に自信がなくなってくる。

超常現象を馬鹿にしたり、否定した人間は、例外なく破滅する。禁じられた場所に入るとか、不敬を働いたわけじゃないのに、「超常現象なんて嘘っぱち」と考えただけで異次元に飲み込まれ、それっきり帰ってこない。恐ろしい。よくこんなストーリーを思いつくもんだ。

主人公・みずきは個性のないキャラクターだ。霊現象に興味本位で首を突っ込むが、なんだかんだで生き残る。これといった信念もなく、霊能者になる気もなければ、超常現象に距離を置くほど用心しない。つかみどころがない。みずきを導く存在として、3年生・月影明子と、霊能者・南郷涙子が登場するが、彼女たちとの関係が変化したり、深まることもない。みずきがニュートラルだから、彼女たちの接し方もニュートラル。じつに淡白。


※第40話「旅の宿」で見せた、ひょうきんな月影先輩はおもしろかった。

一話完結だが、第22-24話は連続したシリーズになっている。みずきに「敵」が現れ、まぁ、怖い思いをするんだけど、この「敵」の正体や目的もよくわからなかった。ここまで適当なストーリーは、ちょっと思いつけない。
全41話。最後まで見るのは疲れるし、得るものもないが、似た作品もないため、不思議な満足感がある。なんなんだろうね、この感覚。

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ハイスクールミステリー学園七不思議 (全41話)