[Edit]
[レビュー2018年03月25日に発表された 

大女優殺人事件 鏡は横にひび割れて (アガサ・クリスティ二夜連続ドラマスペシャル)

ロボット刑事はお呼びじゃない

あらすじ

往年の大女優・綵まど香(黒木瞳)の屋敷で開かれたパーティーの席上で、屋敷の前の持ち主である中年女性が毒殺された。捜査を担当する相国寺竜也警部は、事前に毒を溶かしてあったこと、まど香が飲むはずのグラスに毒が入っていたことから、まど香を狙った計画殺人と推理した。

「パディントン発4時50分」同様、本作にも無能な同僚刑事が登場する。高圧的な態度で捜査現場をかきまわすが、反省するわけでも、更迭されるわけでもない。どーしてこーゆー無能キャラを混ぜるんだろうね。

溶けるのに時間がかかる毒=事前の準備=計画殺人という推理はおもしろい。原作は衝動殺人であり、それが本作の根幹部分だから、どうやってツジツマを合わせるんだろうと思ったが、「殺すため計画したが、衝動的に実行した」というウルトラ屁理屈が飛び出した。原作ファンを混乱させるための罠。どうしてこーゆーことをするのか。

ミス・マープルの代わりとなる相国寺竜也警部は、人間の感情に興味を示さず、証拠を機械的に分析するタイプ。そんな人物に、この犯罪を暴いてほしくない。「そして誰もいなくなった」は傍観者だからよかったものを、なぜ本作に引っ張ってきたのか。不可解極まる。

そしてラスト。旦那はべらべら妻を美化するが、ウェディングドレスを着て、花を並べ、ポーズを決めてから自殺したなんて信じがたい。そこまで妻は自意識過剰だったのか、旦那が妻に罪をかぶせているのか。事件への興味を失っていたので、どっちでもいっか。

本作は原作と同じく3人の養子が登場する。意味ありげにテレビに映っているが、なんの意味もなかった。どうでもいいところは原作に忠実、根幹部分は考えなく破壊。翻案の理念がわからない。

私は原作小説のファンだから、ドマラ化されたことはうれしい。うれしいが、もうちょい考えて作ってほしかった。

アガサ・クリスティ
ポワロ
デビット・スーシェ (David Suchet) デビット・スーシェ (David Suchet)
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov)
声:里見浩太朗 声:里見浩太朗
  • アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
  • グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件
  • 安マンションの謎
  • ABC殺人事件
  • 総理大臣の失踪
  • エジプト墳墓の謎
  • エンドハウス怪事件
  • クリスマスプディングの冒険
  • プリマス行き急行列車
  • 消えた料理人
  • 二十四羽の黒つぐみ
  • ダブンハイム失踪事件
  • 雲の中の死
ポワロ
ミス・マープル
マーガレット・ラザフォード (Margaret Rutherford)
マーガレット・ラザフォード
アンジェラ・ランズベリー (Angela Lansbury)
アンジェラ・ランズベリー
ヘレン・ヘイズ(Helen Hayes)
ヘレン・ヘイズ
ジョーン・ヒクソン (Joan Hickson)
ジョーン・ヒクソン
ジェラルディン・マクイーワン (Geraldine McEwan)
ジェラルディン・マクイーワン
ジュリア・マッケンジー (Julia McKenzie)
ジュリア・マッケンジー
声:八千草薫
声:八千草薫
ゆっくり文庫
ゆっくり文庫
奥さまは名探偵
ほか
検察側の証人
そして誰もいなくなった
ほか

Share

Next