ひたすらの受け身

 主人公は物言わぬ半妖・秀。藤吉郎に見初められ、その天下布武を手伝う。藤吉郎は豊臣秀吉として天下を取るが、暗黒面に堕ちる。秀は鬼を討ち取るが、秀吉ともども眠りに就く。
 秀はウィリアムによって復活を果たし、さすらいの旅に出る。

 冒頭で語り部が殺されて笑った。だれが、だれに、どうして殺されたのか? その真相を解くことが本題ではないため、ただ衝撃的なだけ。主人公はしゃべらないだけでなく、なにかを為したいという動機がない。秀吉に請われるまま戦う。命令に逆らうこともあるが、考えや情けがあっての判断に見えない。

 道中、無明という妖怪ハンターと出会う。強くて、不老で、めちゃくちゃ現代風美女。しゃべり方も現代っ子。このあたりで気持ちを切り替え、美麗な映像を楽しむ。
 うむ、守護霊「シアーシャ」はかっこいいね。主人公の美男美女に設定すれば、アイドル主演のアクション映画として楽しめる。声優も粒ぞろいだ。

 しかしなぜ竹中直人なのだ? 主人公以上に感情移入してもらわないといけないのに、いささか無理がある。NHK大河ドラマ『秀吉』は1996年で、若者に通じると思えない。秀吉がもっと親しめる存在だったら、また印象がちがったかもしれない。

 まぁ、美麗なゲームであった。

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