創作  2010年07月19日(月)に書いた 夢日記

第37夜:停電の町にて

第37夜:停電の町にて

 『サイレントヒル』の最新版を手に入れた。

 嫁が不在だが、ちょっとだけプレイしてみよう。ディスクをセットして、電源を入れる。オープニングムービーはけっこう怖かった。
 階段で主人公と戦っているのは、黒いローブをまとった男。映画『スクリーム』に出てくる脅迫者のような白い仮面をかぶっている。裾から触手が伸びているから、人間ではなさそう。こーゆーのと戦うのか。

 タイトルが表示されて、GAME START──。

 町が停電して、何日が経つだろう?
 ふつうの停電ではない。なぜって電話も通じないし、乾電池のラジオも聞こえないし、車のエンジンもかからないのだ。なにか目に見えない力が、町を沈黙させている。
 とにかく怖いのはパニックだ。町の住民は小学校に避難した。しかし待てど暮らせど灯りは戻らないし、救援隊も来ない。歩いて助けを呼びに行った人もいるらしいが、どうなったんだ?

 この町がおかしいのか、それとも世界全体が?

 ふと、いつまでも夜が明けないことに気づく。
 時計が止まっているから、正確な時刻はわからないが、もう朝になっていいはず。そういえば、最後に食事をしたのはいつだ? なんで腹が空かない? 住民たちも静かすぎる。なんかヘンだぞ!

 イントロが終わって、主人公を操作できるようになった。
 真っ暗な教室にいる。懐中電灯で照らしながら探索するが、アイテムは落ちてない。教室を出ようとすると、住民に止められた。

「落ち着いて、じっとしてましょう」
「こういうとき、騒いじゃいけないわ」

 同じセリフを繰り返すのはゲームだから?
 試しに攻撃してみると、当たった。のけぞる住民を押しのけ、暗い廊下に出る。歩いていくと、向こうから住民3体がやってきた。

「落ち着いて、じっとしてましょう」
「こういうとき、騒いじゃいけないわ」
「落ち着いて、じっとしてましょう」
「こういうとき、騒いじゃいけないわ」

 うぅ、やりづらい。攻撃してこないので、攻撃していいものか迷う。
 じりじりと教室に押し戻されていく。いやだ。あそこに戻りたくない。やめてぇ。
 攻撃すると当たるし、倒れるのだが、死なない。1人を徹底的に攻撃してみるが、気絶もせず、むくっと起き上がって、

「落ち着いて、じっとしてましょう」

 と繰り返す。うげぇ、怖いよ、こいつら。
 階段で押し合っていると、誰かに手を引っ張られた。
「こっちへ!」
 住民をまいて、建物の外に出る。助けてくれたのは、白い仮面をかぶった男だった。
「あなたは?」
「みんな、おかしくなっています。町を脱出しましょう!」
 主人公は仮面の男についていく。

 おいおい、待ってくれ。そいつはオープニングで触手を伸ばしていたぞ。それ以前に、仮面をかぶっているのはヘンだろ。顔を見せろよ。顔があるなら!
 とはいえ、ついていくしかない。見た目は異常だが、まともに会話できるのはこいつだけだ。

 試しに仮面の男を攻撃してみるが……当たらない。
「なにをするんです?」
「ふざけないでください」
 ひらり、ひらりと避けられる。

 あぁ、やな感じ。
 死なない住民と、当たらない怪物(?)……。このゲームはストレスが高そうだ。

 このへんで終了して、嫁の帰りを待つかな……。

 という夢を見た。
 もちろん、『サイレントヒル』の最新版など持ってないし、なんの関係もない(と思う)。

 しかし……おもしろそうな内容だった。つづきが気になる。嫁の帰りを待たず、もうちょっと進めておけばよかった。

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