創作  2013年11月01日(金)に書いた ゆっくり文庫

【ゆっくり文庫】ポー「黒猫」

【ゆっくり文庫】ポー「黒猫」

黒猫は本当に魔物だったのか?

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原作について

エドガー・アラン・ポー

エドガー・アラン・ポー
(1809-1849)

 はじめて読んだのは高校2年生のころ。不気味な黒猫より、破滅に向かう性癖(天邪鬼)が怖かった。ポーの文体は読みにくいけど、吸着するような魅力があった。振り返ると、本作は私がホラーに傾倒したキッカケの1つだった。ここからアンブローズ・ビアス、小泉八雲、H.P.ラブクラフトと渡り歩いたっけ。

 先日、『マスターズ・オブ・ホラー』で本作の映像化作品(スチュアート・ゴードン監督)を見たんだけど、単なるモンスターホラーでがっかりした。と同時に、疑問がよみがえった。

 黒猫はモンスターだったのか?
 死体といっしょに黒猫を壁に塗り込めるなんて、ちょっと考えられない。壁の中で四日も生きていたのも不自然だ。でも「二匹目の黒猫なんて存在しない」と考えると、すべてに納得できた。この物語は、アルコール中毒者の妄想なのだ。

 殺人の日付がズレているのは、主人公が「信用できない語り手」であることの暗示だった。しかし嫁が「わかりにくい」というので、解説動画を作った。なにもかも説明するのは無粋と思っていたが、原題はなにもかも説明する方がいいのかもしれない。こんな無料動画を、集中して見てくれる人も少ないだろうから。結果としてオリジナルから乖離してしまうかもしれないが、原作をなぞるだけじゃ表現する意味もないか。

動画制作について

 はじめてのホラーである。ホラー系のBGMやアンビエントサウンドはたくさんあって、ちょっと使うだけでそれっぽくなるけど、今回は地味に仕上げた。押井守は「映画の半分は音でできている」と言ったが、私は使いこなせない。

 2作目の反省から、プロジェクトを6つに分けて制作した。タイムラインの管理は楽になったが、全体を把握しづらくなった。映画のテンポが悪くなる理由がわかった気がする。部分を見ながら全体を見るのは難しい。何度もやっていると、初めて見る人の気持もわからなくなる。

 シーンごとに壁紙の色を変えてみた。写真があればかっこいいけど、凝り始めるとキャパを越える。単色の塗りつぶしで、場面が変わった感じが伝わるだろうか。
 黒猫のビジュアルはフリー素材を加工した。さすがに首を吊ってる猫はいなかったので、自作した。たった1カットでも、作るのは大変だ。しかしこういうワンポイントは欠かせない。

 「ゆっくりMovieMaker」において、表情アイテムが音声アイテムより若いレイヤーにあると、AviUtlに移したとき口パクが消えることが判明。アイテムを並び替えは面倒だった。こういうコツも、やってみないと身につかない。しかも次のバージョンで修正されるかもしれないから、ノウハウとして役立つのは一瞬。やれやれ。

 当初、主人公は男性キャラ(森近霖之助)を使っていたが、しっくりこないので霊夢にした。「葉桜と魔笛」では姉妹、「黒猫」では夫婦を演じたわけだが、悪くない。同じ役者がいろんな役柄を演じているようだ。

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