創作  2013年11月23日(土)に書いた ゆっくり文庫

【ゆっくり文庫】田山花袋「少女病」

【ゆっくり文庫】田山花袋「少女病」

少女病、それは死に至る病

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原作について

田山花袋

田山花袋
(1872-1930)

 電車にドアがなかったころの話と知らなければ、ラストは戸惑うだろう。舞台を現代に移そうと思ったが、明治39年(1906年)の様子を交えた方がおもしろいと判断し、解説パートを加えた。百年前、日本に電車が走った途端、こんな変態小説が発表されたなんて、やっぱり日本っていいなぁ。

 はじめて読んだときはラストに戸惑った。しかし杉田は生活に疲れており、死にたいとボヤくなど、伏線はあった。これは事故ではなく、消極的な自殺と解釈できる。そこで、杉田がなぜ死を受け入れたのか、想像をふくらませてみた。

 少女病の行く末にハッピーエンドがあるわけない。そう考えると怖くなった。

 構想が固まったので、すぐ映像化できると思ったが、制作に三週間もかかってしまった。難産だった。原典からの乖離も大きい。しかしこの方がわかりやすいし、原典の精神は損ねていないと思う。

動画制作について

 「文鳥」と同じく、背景に写真を敷いてみた。邪魔にならないよう、ぼかして、トーンを揃えている。背景を探すのは大変だが、あると印象がちがう。明治の風景じゃないけど、イメージカットとして容赦されたし。
 キャラクターを振動させることで、電車に乗っている雰囲気を出してみた。やってみると、それなりに効果がある。こんな顔だけアニメでも、やれることは多い。

 時代背景を説明するのは、動画の前か後かも迷った。先に説明したほうがイメージしやすいが、後から説明するのも悪くない気がする。これは今後もつきまとうテーマだな。

ゆっくり文庫
※ロゴを作ってみた

雑記

  • 次は井伏鱒二の「山椒魚」にしたかったが、井伏さんが亡くなったのは1993年(満95歳没)だから、青空文庫に入るのはずうっと先だった。長すぎる保護は文化のためにならないと思うよ。
  • ニコニコ動画で「ゆっくり文庫」というタグを付けてもらえた。なんだかうれしい。

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