創作  2014年04月17日(木)に書いた ゆっくり文庫

【ゆっくり文庫】アントン・チェーホフ「かわいい女」

【ゆっくり文庫】アントン・チェーホフ「かわいい女」

なんて皮肉なタイトル──

*** コメント待ってます ***

原作について

アントン・チェーホフ

アントン・チェーホフ
(1860-1904)

 ロシアの文豪・チェーホフの短編。トルストイやドストエフスキーが正義や真実に切り込んだのに対し、チェーホフは英雄も悪漢も存在しない、ありのままの日常を切り取っている。人間への深い愛情と、冷静な洞察が感じられるのは、チェーホフが医者だったからだろうか。

 オーレンカを「かわいい」と思っても、自分の娘に「こうなってほしい」と願わないだろう。「かわいそう」と思っても、「こうすればよかった」とアドバイスできないだろう。
 こんなの悲劇じゃない。だれが悪いわけでもない。ありふれた日常なのに割り切れない。この引っかかる気持ちを紹介したかった。

 チェーホフは「かわいい女」というタイトルで主体性のない女の不幸を書こうとしたが、気がつくと本当に「かわいい女」になってしまったらしい。チェーホフや当時のロシア人が、主体性のない女を好いていたわけではないだろう。むしろオーレンカのような生き方は、古くて、危なくて、正しくないと思っていたはず。それでも彼女の幸福を祈りたくなる。これが「かわいい」という気持ちだろうか?

おまけについて

 ロシア文学にかぎらないが、その土地の風土を知らないと作品世界に没入しづらい。最初に読んだときは、オリガ・セミョーノヴナがだれかわからなかった。まぁ、チェーホフも110年後の日本人に読まれるとは思わなかっただろうけど。

 当時のロシアが見えると深みが増すだろうから、《おまけ》を掲載した。ストーリーは普遍性があるので、《おまけ》は最後にしている。
 背景を踏まえて見直すと、金に執着するクーキンや信心深いプストワーロフ、身勝手なスミールニン、愛されていることがわからないサーシャが、ちがった意味をもつかもしれない。

 背景が見えると記憶に残る。文学作品を通じて歴史や地理を学ぶのは、効果的かもしれない。情報量を増やしたいが、やりすぎると「ゆっくり解説」になるから気をつけないと。

アントン・チェーホフ「かわいい女」の解説
※おまけ:文学を通じて学ぶのもいいかも

動画制作について

 だいぶ間隔が空いてしまった。作業時間を確保しても、手の動きがにぶい。なんだか気負ってしまって、公開しにくくなった。毎週ペースで更新していたことが信じられない。多くの動画製作者は、こうやって更新が止まっていくんだな。

 背景は全面カットした。イメージにあう写真がなかったし、こだわると時間がかかると思ったからだ。真っ暗でも、あんがい悪くない。前の作品より少しでもいいものを仕上げたいが、ゲームのようにぐんぐんレベルが上昇するわけじゃない。質より量、巧遅は拙速に如かずの精神でいこう。まぁ、久々の更新なんだけど。

 すべてのシーンに音楽をつけてみた。やはり音楽があると雰囲気が変わる。引っ張られ、脚本もだいぶ手直しした。脚本を書きながら音響をイメージできるといいのだが......。

チルノ

 ついに主演に抜擢されたチルノ。オーレンカを演じられるのはチルノしかいない!

 年老いたチルノを出すか迷ったけど、表情の変化で「老い」を表現した。具体的には、「あひる口」や「鼻歌」を減らし、「遠い目」を増やしていった。キャラクターの同一性との兼ね合いが難しい。たとえば、老いてもオーレンカの快活さを表現するため、サーシャを送り届けたあと「ふっふふーん♪」と歌うシーンを作ったんだけど、雰囲気にあわずカットしている。

 好きになった相手に染まってしまう性質は、相手のパーツをもらうことで表現した。東方キャラは頭部に個性があるから、だれに夢中か一目瞭然だ。
 キャラ素材を用意するのは手間取った。チルノのリボンを外すとき、羽の半透明を維持できず、塗りつぶしてしまった。背景が黒だから目立つが、修正はあきらめた。それからクーキンに夢中の後ろ姿も作らなかった。細かいところで手を抜いている。


オリジナル

本作使用
縦方向にやや小さく

クーキンに夢中
きめぇ丸/頭巾

プストワーロフに夢中
めいりん/人民帽

スミールニンに夢中
まりさ/魔女の帽子

サーシャに夢中
ふらん/ZUN帽

未使用
アリス/人形

泣き顔

 スピードが遅い自転車が倒れてしまうように、動画更新のペースが空きすぎると作れなくなる。毎週ペースは過酷だが、あのペースでなければできないこともあるようだ。
 不定期更新は、かえって難しいかもしれない。

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