創作  2014年09月05日(金)に書いた ゆっくり文庫

【ゆっくり文庫】コナン・ドイル「赤毛連盟」シャーロック・ホームズの冒険より

【ゆっくり文庫】コナン・ドイル「赤毛連盟」シャーロック・ホームズの冒険より

つまらないミスの謎──

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原作について

 別題:赤毛組合、赤毛同盟、赤髪組合、赤髪連盟。
 シリーズ屈指の人気エピソードだが、トリックは粗い。なぜ粗いか考えたら、おもしろくなった。さらに、ワトソンが伝記を書くと決めた経緯(緋色の研究)や、犯罪者を支援する組織(最後の事件)をからめたが、見どころはホームズとワトソンの友情だろう。ホームズは昔の失敗を悔い、退屈をまぎらわすだけの人生だったが、ワトソンによって変わったのだ(妄想設定)。

伝記というフォーマット

 シャーロック・ホームズの物語は、「ワトソンが発表した伝記」という体裁になっている。なので公表できない事件があることは、正典で何度も述べられている。シャーロッキアンはここに注目し、「伝記に書かれなかった真相はどうだったのか?」と妄想している。【ゆっくり文庫】の「赤毛連盟」は、「ボヘミアの醜聞」と同じく、妄想拡張版である。ちがいに興味がある方は、ぜひ青空文庫などで読み比べてほしい。

疑問点
  • どうやってトンネルを掘ったか?
  • どうやって銀行の情報を知り得たか?
  • ホームズはどうやってトンネルの存在を突き止めたか?
想定される答え
  • クレイとアーチーは実行犯で、黒幕は別にいる。
  • 犯罪者の目的や、操作手法を明かせない。
答えを補強する
  • 伝記を書く上で約束事がある。
  • 全容を掴めない犯罪組織がいる。

コナン・ドイル「赤毛連盟」
※よく考えれば、当たり前だ。

モリアーティ教授の影

 赤毛連盟の背後にモリアーティ教授がいると言うアイデアは、グラナダテレビ版ドラマにも採用されているが、その扱いはかなり安っぽい。ホームズはモリアーティをまったく恐れておらず、「名門の生まれには(悪魔的素質は)よくある」と切り捨て、クレイは「その名を口にしてはならない」とか警告しちゃう。ちがうなーって思っていた。

 私の考えるモリアーティはもっと、もっと、恐ろしい。
 それを【ゆっくり文庫】で表現したい。
 今回はその予告編だ。
 『ブルースパーティントン設計書』の次に『最後の事件』をもってくるつもりだったが、気持ちを落ち着かせるため1本、追加した。

コナン・ドイル「赤毛連盟」
※モリアーティとの戦いがはじまる

ワトソン視点

 ワトソンがホームズの伝記に書くと決めたのは、『緋色の研究』のラストだった。『緋色の研究』そのものはおもしろくないので、ラストだけ取り出した。一部とはいえ『緋色の研究』を描けたことはうれしい。

 ワトソンはホームズを賞賛したいので、その妨げになるレストレードをよく思っていない。ぶっちゃけ、かなり馬鹿にしてる。このあたりの機微も少し描けてよかった。

コナン・ドイル「赤毛連盟」
※ワトソンはホームズだけの手柄がほしい

動画制作について

 東方キャラで、「赤毛で頭が弱く、中国と関係ある人物」と言えば、紅美鈴しかいない。実際に演じてもらうと、怖いくらいハマった。犯罪者に囲まれ、人形に同情されるシーンは、作りながら笑ってしまった。美鈴も魅力的なキャストだ。

コナン・ドイル「赤毛連盟」
※ねらわれた赤毛

 そして犯人2名もすぐ決まった。ここに意外性はいらない。さすがに「おらおら~」&「ずらかれ~」セットを言えなかったが、いつもより出番が増えてよかった。クレイとアーチーは逮捕されたが、チンピラ×2は不滅だ。

 原作のスポールディングは耳のピアス穴が特長だったが、もちろん、ゆっくりでは表現できない。なのでズバリ、頭上の人形を指摘した。ふざけているわけじゃない。本当にこうするしかないのだ。わかってくれ。

コナン・ドイル「赤毛連盟」
※ずらかれない!

 動画制作で困ることはなかった。クリップアートも使いまわし。手抜き動画だが、私にとって大切なのは脚本だから気にしない。
 ただ、モリアーティの影をどう表現するかは悩んだ。Avi-Utlの機能を使うべく勉強したが、思いとどまった。私にできる映像表現はかぎられている。そこで競っても意味がない。気持ちの制御が肝心だ。

コナン・ドイル「赤毛連盟」
※現場周辺図。Illustratorで作画した。

 さて、来週は小泉八雲である。

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