【ゆっくり文庫】江戸川乱歩「双生児 -ある死刑囚が教誨師にうちあけた話-」 The Twins (1924) by Edogawa Ranpo

2019年 ゆっくり文庫 ミステリー 日本文学 江戸川乱歩
【ゆっくり文庫】江戸川乱歩「双生児 -ある死刑囚が教誨師にうちあけた話-」
083 実は井戸の底──

ある死刑囚が告白する。自分は兄を殺してなりかわった双子の弟であると。彼はなぜ兄を殺し、どうやって成り代わり、どうして破滅したのか?

原作について

江戸川乱歩

江戸川乱歩 (1894-1965)

 江戸川乱歩がデビュー翌年の大正13年(1924年)、30歳で執筆した短編。ポーの『ウィリアム・ウィルスン』や『黒猫』を彷彿させるストーリーを、ミステリーふうにアレンジしている。破綻はないが、本格推理小説には分類しづらい。ミステリーふうの純文学といえる。

ドッペルゲンガー小説

 双子や他人の空似は人類創世からあったが、自分そっくりな存在(ドッペルゲンガー)との遭遇によってアイデンティティが揺らぐ文学作品(ドッペルゲンガー小説)は、じつは近代になって勃興した。

 その嚆矢はエドガー・アラン・ポー「ウィリアム・ウィルソン」(1839)であり、ロバート・ルイス・スティーヴンソン「マークハイム」(1885)、オスカー・ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」(1890)と続く。

1967年『世にも怪奇な物語」第2話「影を殺した男」
※1967年『世にも怪奇な物語」第2話「影を殺した男」より。原作「ウィリアム・ウィルスン」、主演はアラン・ドロン。

2009年『ドリアン・グレイ』
※2009年『ドリアン・グレイ』より。3度目の映画化。

 【ゆっくり文庫】では「ウィリアム・ウィルスン」を紹介したかったが、ドッペルゲンガー小説が当たり前になった現代人にとっては、チトぬるい。たとえば「ボクっ娘」や「女装男子」といった賊は、2019年では珍しくもないが、200年前は飛び抜けて異質だっただろう。「ウィリアム・ウィルスン」も同じで、当時は「自分と向き合う」という発想が新鮮だったのだ。

 ポー『ウィリアム・ウィルスン』の85年後、江戸川乱歩が『双生児』を執筆。より合理的、かつ明瞭になった。さらに92年後の現代人の目には物足りないかもしれないので、最後にアレンジを加えた。

 ドッペルゲンガー小説は、この200年で急速に進化したジャンルである。今後も発展するだろう。精神医学の発達、ジェンダーフリーの浸透、人工知能や記憶の外部化といった技術革新など、「自分と向き合う」ニーズは高まるばかり。私たちは変化の過程にいる。今日の驚きは、明日のチープ。そのことを踏まえて読んでもらいたい。

映像化作品

 あまり需要ないんだけど、映像化作品について述べる。

1999年 『双生児 -GEMINI-』

 塚本晋也監督作品。映像は美しいが、リアリティに乏しかった。
 要約すると、捨てられた双子の弟が復讐する話。両親はあっさり殺したが、自分そっくりの兄は井戸に突き落とし、最低限の食事を与えて飼育する。なぜそこまで兄を憎むのか、わからない。清廉潔白だった兄は絶望するが、ひょっこり脱出に成功し、弟を殺害する。兄は弟のダークな面を引き継いで、新しい人格になった。・・・という話らしいのだが、よくわからない。なにもかも唐突で、説得力がない。

1999年 『双生児 -GEMINI-』
※1999年 『双生児 -GEMINI-』より。映像は美しいが、リアリティは乏しい。

1969年 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』

 『双生児』の2年後──大正15年(1926年)から、乱歩は『パノラマ島奇談』の連載をはじめる。『パノラマ島奇談』の主人公は、自分と瓜二つの富豪(双子ではない)と入れ替わることで、夢と狂気を実現する。『双生児』のプロットが気に入られ、拡張されたようだ。

 『パノラマ島奇談』は幾度か映像化されたが、その頂点は石井輝男監督の『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』であろう。乱歩作品の好きなところをぶっこんで、エログロで煮詰めたもの。国内での評価はボロクソ。ソフト化もされなかったが、海外で大絶賛。逆輸入され、ふたたび脚光を浴びている。エログロが好きな人は必見である。

1969年 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』
※1969年 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』より。行きあたりばったりな主人公の冒険が楽しい。

コメンタリー

 キャスティングの話。ポー『黒猫』を意識していたので、《れいむ&まりさ》夫婦だったが、『百日紅の下にて』を踏襲して《ゆかり&さなえ》夫婦となった。ゆかりに変態のイメージが定着しそうだが、しゃーない。『黒猫』のイメージから教誨師はきめぇ丸に。きめぇ丸は聞き役にちょうどいい。

 原作は人物名がないが、双子の兄=唯介、弟=徹、妻=よしこ、と名付ける。横溝正史『双生児』からの逆輸入である。横溝正史の話は次回。
 ゆかりは「おとな」「少年」「帽子なし」といった変化をつけられるが、同一のグラフィックを使った。どっちがどっちかわかりにくくするため、人物名のテロップ表示を消している。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※死刑囚(ゆかり)と教誨師(きめぇ丸)

物価指数

 死刑囚が盗んだ金額は三万円。日本の物価指数(都市部消費者物価指数)によると、大正15年(1926年)は1.3、現在は1800だから、1400倍。大正15年の1円は、現在の約1,400円。3万円は約4200万円になる。
 前回「心理試験」で、5,230円を約200万と注釈したが、ちゃんと計算すると700万円だった。古い本の記載をそのまま使ってしまった。お詫びして訂正します。

双生児のビジュアル

 死刑囚が「自分は双子の兄と入れ替わった」と告白するから、ぐぐっと引き込まれる。江戸川乱歩は導入部がうまい。
 【ゆっくり文庫】は映像も使えるから、同じ顔が2つ並ぶビジュアルを見せる。こういうキービジュアルは早めに見せて、方向性を示したい。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※もう1人のゆかりを演じているのは、らん。前後が入れ替わっているように見えるのは、途中でキャラの位置が変わっているから。

双子の識別

 原作では、股に黒子(ホクロ)があるほうが弟、ないほうが兄と説明される。しかし弟はホクロを切り落とし、井戸に捨てられた死体の股は確認されなかった。そもそもホクロの有無で双子を識別できる確証もない。よって設定そのものを省いた。
 いちおう眉の形で兄弟を識別できるが、入れ替わってしまうと演技かどうかわからなくなる。いま告白している死刑囚は、兄か、弟か?

殺意を抱くまで

 弟が兄に金を無心するシーンはオリジナル。やはり双子の対面はおもしろい。妻・よし子は双子と知っているため、同席しても問題ない。兄が去ったあと、よし子は弟にカネを渡し、はげます。なんでもないシーンだが、よし子の本心が見えない。こういう役をやらせると、さなえは驚くほど妖艶。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※含みのあるよし子。

 弟は兄を殺した動機を「肉親憎悪」と説明するが、なんの意味もない言葉だ。「心理試験」と同じ漠然とした殺意か、本当の理由を伏せているのか?

 原作は「ジーキル博士とハイド氏」に言及したので、「ウィリアム・ウィルスン」と「マークハイム」を紹介した。モチーフになった作品を言及するのは楽しい。

 原作では、前準備がていねいに描かれる。私はさらに使用人に化けて潜入したり、屋根裏から観察したりと、充実させるつもりだったが、意義がないと気づいてやめた。

殺害決行

 兄の首を絞めるシーン。原作はこってり描かれるが、暗転で済ませた。表現力の問題もあるが、ずっと後頭部を見せることで、植木屋に顔を見せるシーンを強調したかった。ただ振り返って挨拶するだけだが、「別人に入れ替わった」と思うとおもしろい。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※どっちがどっちを殺したのか?

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※変身した瞬間。

 暗転させたもう1つの理由は、どっちがどっちを殺したかわからないようにするためだ。この時点でその可能性を考えるのは無理だが、最後まで見て、振り返ったとき、「ひょっとして・・・」と疑う余地を残したかった。

兄嫁を寝取る

 (私が考える)本作でもっとも刺激的なシーン。原作の記述はあっさりだが、リアルに描きたかった。いざ撮影すると、さなえが予想以上にエロティックで驚いた。しかも本心が見えない。気づいてないように見えるが、手玉に取られている感じもする。こわい。

 「よし子は夫の入れ替わりに気づいていたが、黙っていた」という可能性は低い。彼女は殺害現場も死体も見ていないのだから、偽物と気づいたら騒ぐはずだ。
 「よし子と徹が共謀して、唯介を殺害した」という可能性も低い。もしそうなら裁判で隠し通した秘密を、死刑直前に告白する意味がない。
 死刑囚が兄であれ弟であれ、よし子に累が及ばないよう配慮している。よし子は愛されている。しかし愛するがゆえウソをついている可能性はある。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※なにげないシーンだが、さなえが演じると罠に見える。

自分との浮気を疑う

 徹がよし子の浮気を疑うシーンはオリジナル。そもそも「妻の背後にある鏡に映った自分の顔に驚く」というプロットだったが、これまた予想外のイメージに仕上がった。

 徹はよし子の浮気を疑うが、その相手は自分。「弟(自分)を好きだったのではないか?」と詰問し、「いいえ」と答えているのに怒る。まったく理不尽だが、よし子は驚かず、弁解も説得もせず、セックスに誘う。慣れを感じる。つまり本物の夫(唯介)も弟に嫉妬していたこと、そのたびよし子はセックスでなだめていたことが伺える。
 よし子は寝室に入ってきた夫に驚いていた。閨房ではよし子が主導権を握っていた。

 そんな裏設定を考えていたわけではなく、できあがったシーンを見て、「そうだったのか」と驚いた。さなえ、恐るべし。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※本心が見えぬ妻

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※魔法の鏡を使いまわし。

恐怖、あるいは悔悟

 原作では最初から言及されていた兄の亡霊だが、「予想外の災い」にするため伏せておいた。
 鏡や窓、水面に兄の顔が映るシーンは、ホラー映画なら重点的に描くだろうが、あっさり済ませる。教誨師もそっけない。死刑囚の告白を鵜呑みにしてはいけない。「兄の亡霊」なんて存在しないのだから、死刑囚は幻覚を見たか、教誨師に告白するための方便であろう。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※死刑囚の告白を鵜呑みにしてはいけない。

 原作では、幸福な暮らしに飽きて、借金返済のため窃盗を働いている。しかし兄の亡霊に悩まされていたのに、「幸福な暮らしに飽きた」というのは奇妙。そこで、亡霊の恐怖をまぎらわすため窃盗を働くと書き換えた。やってはいけないことだから、やってしまう。自滅に向かう自分を止められない。ポー『黒猫』を転用した。

指紋

 ここは原作でもややこしいところ。弟の指紋が兄の日記に付着していたのではなく、兄の日記を調べていた弟が、うっかりインクのついた指で日記に触れて、それを兄の指紋と誤認したわけである。

 最初に読んだときは、指紋のインクが別の紙に付着して、鏡像になったと思っていた。動画を作るまえに読み返して、凹凸が反転したと理解する。そんなこと、起こり得るの?
 ためしに指紋を階調反転させ、楕円に切り抜くと、なるほど微妙に異なる指紋になった。これを使おう。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※微妙に異なる指紋

明智小五郎

 勾引時に手錠するかどうか知らないが、わかりやすくするため手錠をかけた。
 原作では、「警視庁でも名うての名探偵」と説明されるが、やはり名前はない。「双生児」は「D坂の殺人事件」の一年前に発表されたから、明智小五郎は創作されていないが、まぁ、せっかくなので登場させた。
 最後に出てきて犯罪者を破滅させる。奇しくも「心理試験」と同じパターンである。

 警察(明智)の動きをトレースすると、下記のようになる。

  • 現場に不自然な指紋が見つかる。スタンプの可能性。
  • 唯介の指紋のネガチブと判明。
    • 1.唯介に罪を着せようとするものがいる。
    • 2.唯介が双子の弟に罪を着せようとしている。
      • 双子の弟が見つからないと確信しているのはなぜか?
  • 殺人が起こり、勾引が決定する。

 明智は「唯介になりかわった徹が犯人である可能性」も視野に入れているが、確証がない。だから現場では追求せず、裁判も見守ったが、双子を識別する方法がなかったため、監獄で教誨師に告白するよう誘導した・・・と考えている。えらい手間がかかっているが、真実を暴くためなら労力を厭わないだろう。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※明智登場

エピローグ

 本作はリドルストーリーではない。死刑囚が告白したとおり、彼は双子の弟で、兄を殺して入れ替わり、犯行が露見して逮捕され、兄嫁のために告白した。それだけの話。
 しかし現代人はもっと複雑なドッペルゲンガーを求めるから、私が引っかかっていた「もう1つの可能性」をほのめかすことにした。

もう1つの可能性

 兄(唯介)は、襲ってきた弟(徹)を返り討ちにして、死体を井戸に捨てた。うまく誤魔化せたが、ショックはあとからやってきた。
 弟は自分を殺して、入れ替わるつもりだった。そのため入念に準備していた。しかし妻(よし子)をどうやって欺くつもりだったのか? よし子は徹と共謀していたのか? それとも自分の死後、よし子を説得できる自信があったのか?
 よし子の反応に不審な点はなかったが、疑惑は消えない。唯介はどんどん精神を消耗し、賭博、窃盗、殺人に走って、自滅した。

 死刑判決後、唯介は妻を思い、すべての悪事を弟に押し付けることにする。悪いのは弟。井戸に埋まっている死体は、善良な被害者である唯介なのだと。

江戸川乱歩「双生児 ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
※現代人向けのアレンジ

 兄・唯介は、なんとなく想像されるほど善良でも人格者でもなかったのかもしれない。好き勝手に生きる弟にコンプレックスを懐き、妻の愛を疑い、精神的に不安定だったのではないか? 確証はない。明かされぬ夫婦の秘密、兄弟の秘密もあるだろう。しかしそこに踏み込むと原作から乖離するため、もう1つの可能性があるとほのめかすに留めた。

 こーゆー妄想って、だれもが思いつくことだろうか?
 こんなことを考える私は、ちょっとおかしいのだろうか?

雑記

 お察しのように、「心理試験」と「双生児」は2月上旬に完成していた。この次の横溝正史「双生児」が完成してから、3月に投稿しようと思っていたが、ツイッター上で私が煮詰まっていると心配する声があったので、公開した。やれやれ。
 じつは「明智小五郎と小林少年」のファンアートを待っていた。エンドカードに使いたかった。でも本作に明智小五郎と小林少年が出るとは言えなかった(涙)。

小林少年

 ほんらいなら変装は明智小五郎のスキルである。しかし「心理試験」と同じく、小林少年が変装(変身)するほうがおもしろい。

 教誨師の反応はすべて小林少年の演技だった。小林少年は話を聞きながら、明智と同じレベルで推理している。高い知性を有しているが、真実に興味はない。ドライな明智よりドライ。小林少年が異質だから、明智の毒が緩和されている。このコンビは楽しい。原作とはぜんぜんちがうけど。

ゆっくり文庫版「明智小五郎と小林少年」
※【ゆっくり文庫】の明智小五郎と小林少年は、「美少女モランを引き連れたモリアーティ教授」みたいという感想ツイートがあった。いいえて妙だ。

次は横溝正史

 本作発表の5年後、横溝正史も「双生児」という短編小説を書いている。偶然や競作ではなく、編集者であった横溝正史が乱歩と同じ題材に挑戦したのである。2つの「双生児」を比べることで、乱歩と正史の友情を語ってみたい。とはいえ、現時点でまだ完成していない。だから投稿はちょい先になるかもしれない。

やりたいことがいっぱい

 「双生児」は明智小五郎の物語ではないが、まぁ、これで明智の出演作が2本になった。ポワロ、コロンボ、カルヴィン博士が1本ずつだから、破格の待遇である。明智と小林少年をもっと描きたいという欲求はある。『黒蜥蜴』にも挑戦したい。しかしほかにやりたい作品、やらねばならぬ作品も多い。悩ましい。

 ゴールの100まで、あと17本。

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