はるにれ乃湯 / なんてワイルドな温泉
2002年 栃木県 #奥日光ドライブ 温泉・銭湯「え? ここに温泉があるの?」
湯元のバス停付近を歩いていたら、古ぼけた土産物屋があった。
「日光湯元観光センター」と書いてある。
センターというほど近代的じゃない。倒壊寸前の山小屋といったところだ。この裏手に温泉があるらしいのだが、どんなものだろう? 興味がわいたので、入ってみることにした。入湯料は500円だった。
はるにれ乃湯(はるにれの湯)
いろいろ温泉をまわってきたけど、ここはスゴかった。
とにかくボロいのだ。
床は傾いているし、スキマ風はビュービュー吹き込んでくる。すっげー寒い。こんなところで服を脱いで大丈夫かいな?
※はるにれ乃湯
浴場はさらにワイルドだった。
窓が全開で、白樺の樹木がよく見える。つまり、吹きッさらしなのだ。いちおう屋根はあるけど、これじゃ外にいるとの変わらない。めちゃめちゃ寒い。
すぐさま湯船に浸かる。お湯は白濁していて、硫黄のニオイが強い。成分が浴槽のへりなどに凝固していた。お湯が白濁して足下が見えないのに、底の段差は大きく、ゴツゴツした岩もあって、落ち着けるスペースを見つけるのは一苦労だった。
眼前に広がる森林を観ながらお湯に浸かるのは、なかなか乙なものだった。
寒さがひどくて、あんまり落ち着けなかったけどね。
しかし悪い印象はない。
こういう温泉もけっこう好きだ。
清潔でも快適でもないけど、こういう温泉があってもいいじゃない。
いい経験をしたと思うよ。
湯元を見学
ついでに「湯元」と呼ばれる源泉も見学した。
白濁したお湯がわき出ていた。
※湯元
※温泉がわき出てくる
※指をつけてみたが、熱いというほどじゃなかった