藪そばのつゆ
2004年 東京都:都心部 そば「藪(やぶ)にでも行きますか?」
仕事の打ち合わせで訪れた出先で、そう言われた。「藪って、あの藪そばですか?」と聞くと、うなずいた。どうやらこの近くにあるらしい。彼はそば好きなので、ちょくちょく食べているそうだ。うらやましい。
藪そばは、そば通には言わずと知れた有名店。
一度、食べてみたいと思っていたけど、なかなか機会がなかった。東京都内の店は、なにかの理由がないと立ち寄りにくいのだ。
藪そばはしもた屋風の店だった。
猛烈に古いわけではないが、歴史を感じさせる。店内は意外に広くて、畳の上に足を伸ばすと気持ちがよかった。日本家屋の素晴らしさだよね。
※足を伸ばすと落ち着くなぁ
せいろうそば(630円)
うわさには聞いていたが、つゆが濃い! うっかりそばを漬けてしまうと、かなりキツイ味になる。そうだった。そばをちょっとだけつけて食べるのがイキなのだ。
ほほぅ、そばの風味が強いね。
ずるずるーと噛まずにすするのはもったいない。といった話をすると、藪そばは噛んで食べる方がよいと教わった。そばの食べ方もいろいろあるようだ。
かけそば(630円)
温かい方も試してみた。悪くはない。悪くはないが、せいろうの方がいいね。
温そばでは、つゆの強烈さも楽しめないや。
※つゆがいいね
もう1杯食べたかったけど、予定もあるので店をあとにした。
思い返すと、あのつゆの濃さ、辛さが恋しくなる。なので、スーパーで売っている藪そばのつゆを買ってきて、その日のうちに比べてみることにした。
※買ってきた
うまかった。
微妙なところでは違うかもしれないが、目をつむればわからない。つゆだけじゃなく、そばの味も深まったような気がする。家でゆでた、安いそばなのに。
このつゆは気に入った。
今後は、我が家の定番としよう。