藪そばのつゆ

2004年 東京都:都心部 そば
[WGS84] 35.697142, 139.768656 - Google Earthで開く(kml)

「藪(やぶ)にでも行きますか?」

仕事の打ち合わせで訪れた出先で、そう言われた。「藪って、あの藪そばですか?」と聞くと、うなずいた。どうやらこの近くにあるらしい。彼はそば好きなので、ちょくちょく食べているそうだ。うらやましい。

藪そばは、そば通には言わずと知れた有名店。
一度、食べてみたいと思っていたけど、なかなか機会がなかった。東京都内の店は、なにかの理由がないと立ち寄りにくいのだ。

藪そばはしもた屋風の店だった。
猛烈に古いわけではないが、歴史を感じさせる。店内は意外に広くて、畳の上に足を伸ばすと気持ちがよかった。日本家屋の素晴らしさだよね。

藪そば
※足を伸ばすと落ち着くなぁ

せいろうそば(630円)

うわさには聞いていたが、つゆが濃い! うっかりそばを漬けてしまうと、かなりキツイ味になる。そうだった。そばをちょっとだけつけて食べるのがイキなのだ。
ほほぅ、そばの風味が強いね。
ずるずるーと噛まずにすするのはもったいない。といった話をすると、藪そばは噛んで食べる方がよいと教わった。そばの食べ方もいろいろあるようだ。

かけそば(630円)

温かい方も試してみた。悪くはない。悪くはないが、せいろうの方がいいね。
温そばでは、つゆの強烈さも楽しめないや。

藪そば
※つゆがいいね

もう1杯食べたかったけど、予定もあるので店をあとにした。
思い返すと、あのつゆの濃さ、辛さが恋しくなる。なので、スーパーで売っている藪そばのつゆを買ってきて、その日のうちに比べてみることにした。

藪そばのつゆ
※買ってきた

うまかった。
微妙なところでは違うかもしれないが、目をつむればわからない。つゆだけじゃなく、そばの味も深まったような気がする。家でゆでた、安いそばなのに。

このつゆは気に入った。
今後は、我が家の定番としよう。