どんと祭・大崎八幡宮 / 美しい日本の火祭り

2005年 宮城県 #仙台出張 建物:社寺・史跡 祭り
[WGS84] 38.272571, 140.845038 - Google Earthで開く(kml)

「どんと祭を見に来たのかい?」

取引先にそう言われても、ピンとこなかった。まったくの偶然だったからだ。たまたま訪れた日に、日本でも有数の祭りが開催されていた。なんたるラッキー♪
仙台市内の観光を終えた私たちは、仙台駅からバスに乗って大崎八幡宮へと向かった。

どんと祭
※大崎八幡宮にやってきた

大崎八幡宮のどんと祭

毎年1月14日に正月飾りを神社の境内で焼き、その火に当たることで一年間無病息災・家内安全を祈願する行事がどんと祭。
小さな神社でたき火のように行うどんと祭もあるが、その中でも最大規模を誇るのが大崎八幡宮のどんと祭(松焚祭:まつたきまつり)だ。

どんと祭
※たこ焼きがうまかった

裸参り

大崎八幡宮では、御神火を目指して参拝する「裸参り」がある。近隣の企業や大学生など約100団体が参加している。彼らは明るいうちから仙台中心街を出発し、日暮れには神社参道に長い行列を作るらしい。この寒い中、たいへんな話だ。

どんと祭:裸参りする男衆
※裸参りする男衆

彼らは白鉢巻き、白さらしを巻いて、口には私語を慎むために「含み紙」と呼ばれる紙をくわえ、左手には提灯、右手には鐘をもち、これをシャーンシャーンと鳴らしながら、御神火を目指す。中には女性の集団も混じっていて、ちょっと驚いた。もちろん、露出度は低いけどね。

どんと祭:裸参りする女衆
※裸参りする女衆

一眼レフの使い方がわからない

「暗いところで撮影するには、どうすればいいんだ?」
まだカメラを買ったばかりなので、うまく撮影できない。わけがわからないまま、目の前を人々が通り過ぎていく。とにかくシャッターを切りまくろう。

どんと祭:参道
※参道

参拝客の流れに身をゆだねながら、甘酒を飲み、御神火にあたり、お詣りをして、たこ焼きを食べる。順序も作法もなってないが、たのしいひとときを過ごすことができた。思えば、こんな大規模な「日本の祭り」を見たのは初めてかもしれない。

どんと祭:御神火
※燃えさかる御神火

整然と動いていく人たち、夜の闇、炎、鐘の音。
そこかしこでフラッシュが瞬き、TV番組のリポーターが実況中継している。
「なるほど、祭りなんだなぁ」
こんな日に仙台旅行ができて、ラッキーだった。今年はいいこと、ありそうだ♪

■大崎八幡宮
[住所] 宮城県仙台市青葉区八幡4-6-1
[歴史] 創建:1607年
[URL] https://www.okos.co.jp/oosaki/

仙台出張(2泊3日)
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