久能山東照宮 / 石段を下って登って

2005年 静岡県 建物:社寺・史跡
[WGS84] 34.963535, 138.467109 - Google Earthで開く(kml)

日本平ロープウェイを下りると、そこは久能山東照宮だった。

石段を見ることが目的だったので、立ち寄るつもりはなかったんだけど、まぁ、せっかくなのでのぞいてみることにした。参拝料は350円だった。
ロープウェイ降り場から東照宮に階段がつづいている。
ここは石段の途中であるようだ。
ならばせめて、最後まで登ってみようか

久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)
徳川家康の御遺体が埋葬されている神社。徳川家康の遺言によって、御遺体は久能山に葬られ、御霊は日光に祀られ、御位牌は菩提寺の大樹寺に納められた。語弊はあるけど、死後3つに分けられたわけだ。
久能山東照宮は、2代将軍秀忠の手により創建された。桃山時代の技法の影響を強く受けており、複雑な彫刻に極彩色をほどこされた御社殿、楼門などは、国の重要文化財に指定されているものばかり。
東照宮(とうしょうぐう)
東照大権現(=徳川家康)を祀る神社のこと。
江戸時代には500社を超える東照宮が造られたが、明治に入って廃社や合祀が相次ぎ、現存するのは約130社とされる。徳川家康の御霊を祀る日光東照宮は、全国の東照宮の総本社的存在。
日本三大東照宮の3つ目は?
日光東照宮・久能山東照宮ともう一社をもって「日本三大東照宮」と称されることがある。多くの場合、仙台東照宮が選ばれるが、地域ごとに自社の名前を入れて称するところも多い。
全国的に通用する三大東照宮の定説はない。

きらびやかな久能山東照宮

日光東照宮に比べれば地味とされるが、いやはや立派なもんだった。
黒と金のコントラストはかっこいいね。しかし、あまりにもあざやかなので、どのくらい建立当時の風情が残っているのか、よくわからなかった。

久能山東照宮
※きらびやかな久能山東照宮

久能山東照宮:家康の御遺骸が眠る御神廟(重要文化財)
※家康の御遺骸が眠る御神廟(重要文化財)

階段はここで終わっていた。
私たちは来た道を戻っていった。

表参道の石段

ロープウェイ降り場から少し下ったところで、表参道の石段を見下ろせる場所に出た。
のぞき込むと、けっこうな高さ、勾配であることがわかる。
(昔の人は、この階段を登って参拝していたのか...)
(昔の人は、こんな高い場所に神社を建立したのか...)
畏敬の念に打たれる。

久能山東照宮:表参道石段
※表参道石段

なんだかロープウェイを使った自分たちがズルをしたような気分になってきた
しかし階段を降りたら、また登ってこなければならない。
日本平に停めてある車を放っておくわけにはいかない。どうする?

...行くことにした。

下って登る

膝を痛めないよう、注意しながら階段を降りていく。
下りはまぁ、ラクだった。

久能山東照宮:表参道石段を下りる
※どんどん下っていく

最後まで降りきった。
振り返ると、久能山が壁のように見えた。少し休憩したのち、私たちは階段を登りはじめた。
(こんなことなら、ロープウェイなんか使うんじゃなかった...)
頭の中でぶつくさ考えながら、足をせっせと動かしていく。

久能山東照宮:表参道石段を登る
※表参道石段を登る

──下りで10分、登りで20分。
こう書くと簡単そうだが、とんでもない。足ガクガクですよ。
2月なのに、汗びっしょり。
どっひゃー! と言うほど疲れた。

でも、なんだか妙に納得してしまった。
登りと下りの順序は逆になったけど、1,159段の往復をコンプリートしました!

■久能山東照宮 [Kunosan Toshogu Shrine]
[住所] 静岡県静岡市駿河区根古屋
[電話] 054-237-2438
[歴史] 創建:1617年
[URL] https://www.toshogu.or.jp/