川口自然公園 / ホタルを求めて
2005年 埼玉県 公園「川口自然公園ならホタルが見られるかもよ」
という情報をいただいたので、さっそく行ってみることにした。
川口自然公園は、とても小さな公園だった。湿地帯の一部を柵で囲んだだけのような場所だ。なので、なんにもない。私は、こーゆーところがけっこう好きだったりする。
周囲を散策
入り口には、ホタルをかたどった御影石が置いてあった。いやがうえにも期待が高まるね。公園内にはなぜか猫が多く見られた。首輪がないので野良猫だと思うが、けっこうな数だった。
※ホタルをかたどった御影石
付近の湿地帯まで歩いてみたが、人影はまばらだった。公園内では、修景池で釣りをしている人が4~5人いた程度。ランニングする人影さえない。
※川口自然公園:周辺
※川口自然公園:湿地帯
1時間ほどで日が暮れた
日が暮れると、さすがに怖くなる。
電灯があるので真っ暗というわけではないが、雰囲気が怖い。ざざざぁーっと風が吹いて、背高草がなびく。視界の隅を、音もなく猫が横切る。どうにも落ち着かないよ。
※なかなか怖い
懐中電灯を片手に湿地帯にも行ってみたが、ホタルらしき光は見えなかった。
...というか、見えたとしても近づけなかったと思う。
「ここに出る」「ここから見える」というスポットもわからない。どんな場所を好み、どのように見つけられるかという、ホタルの生態もわからない。こんなんで探し回るのは、かなり無謀だと気がついた。
※ホタルは見つけられなかった
反省と勉強
てなわけで、なんの成果もなく自宅に帰ってきた。とりあえずホタルの生態について調べてみる。
日本のホタルは絶滅の危機に瀕していて、とくに東京近郊では滅多に見られない。しかも、知識のないものが不用意に近づくことで、ホタルの生活が破壊されることさえある。
これはもう、気軽に見たいといえるものではなかった。
「ホタルの写真を撮りたい」
そう思ってホタルを探していたが、この考えはしばし忘れることにしよう。
いろんなホームページに掲載されたホタルの写真(幻想的で、とても美しい)を見ながら、私はそう思ったのだった。