多摩動物公園 / 物憂げなコアラの背中
2006年 東京都:都下 動物園多摩動物公園でも人気が高い動物の1つがコアラだ。
写真やイラストではよく見るけど、実物を見たことはない。
コアラ館は、オーストラリア園の最奥にあった。
コアラ館
ここは日本で初めてコアラが公開されたところらしいね。
1984年(昭和59年)というから、私が13歳のときか。なんとなく、そんな騒ぎがあったような気がする。
あれから22年。2世、3世も誕生して、家系図が広がっていた。
※コアラ館の外観
コアラは夜行性なので、同じ夜行性の動物たちがコアラ館に集められていた。ヒカル、コウ、アヤ、ミリーなどだが、暗くてよく見えなかった。
ぴくりとも動かないコアラたち
話には聞いていたけど、本当に動かない。
寝ているのか起きているのかさえ、よくわからん。樹上生活者なので、枝に掴まった寝るのは苦にならないようだ。
樹上にうずくまる後ろ姿には、哀愁のようなものさえ感じられる。あの背中の毛に触ってみたいな。
※薄暗く、静か~な空間
※さすってあげたくなる背中
コアラは1日のうち約20時間は眠っているか、休んでいるらしい。なぜかというと、主食であるユーカリの葉が消化に悪く、栄養価が低く、しかも毒素を含んでいるので、分解と消化に体力を使う。なのでエネルギーを節約するために、ふだんはじっとしているそうだ。
だったら、そんなもん喰うなよと言いたいところだけど、コアラにもコアラの事情があるんだろう。
かわいいというか、不気味というか
そのフォルムは愛嬌たっぷりだけど、実際に見てみると、なにを考えているのかわからない不気味さがある。まぁ、動物がなにを考えているかわかるはずもなく、わかるような気になっているあたり、コアラの擬人化が進んでいる証左なのだろう。
※なにを考えているのやら
実物のコアラは、イラストから想像するほど親しみやすくない。
これはコアラにかぎった話じゃない。
動物たちは、あくまでも「あやしい隣人」なんだなと、ぼんやり思いました。