一蘭 / 驚異の味集中カウンター

2006年 東京都:都心部 ラーメン
[WGS84] 35.664191, 139.731513 - Google Earthで開く(kml)

変わったラーメン屋に行ってきた。

博多ラーメンの店で、「一蘭(いちらん)」という。その、六本木大江戸線駅上店に行ってきた。独特のシステム、味集中カウンターは衝撃的だった。

人と接することがない

一蘭の特徴は、とにかく店員や他の客との接点がないことだ。カウンターは仕切りによって分けられ、となりの人と目が合うこともない。店員も姿を見せない。ラーメンを供するときに、ちらっと手が見えるだけだ。

仕切りのあるカウンター席
※仕切りのあるカウンター席

言葉も交わさない

券売機、案内板、呼び出しボタン、箸袋を使った追加注文シート。さまざまな工夫のおかげで、声を発することなく注文できる。そのくせ、やたらと細かなニーズに対応できるのだから、すごい

接点はなくとも、不便はない
※接点はなくとも、不便はない

ラーメンだけを見ろ

スダレが下りてしまえば、そこはもう自分だけの空間。これが一蘭の「味集中カウンター」である

コックピットのようだ
※コックピットのようだ

ラーメンは美味しい

これが意外なほど美味しかった。豚骨スープ特有の臭みもなく、チャーシューもいける。赤い秘伝のタレが味を引き立てている。これはうまい♪ 替え玉を1.5個も追加してしまった。

今まで食べた博多ラーメンの中でベスト♪
※今まで食べた博多ラーメンの中でベスト♪

味集中カウンターの可能性

なるほど周囲に煩わされないのはイイね。自分の好みを細かく、正確に、気兼ねなく伝えられるのも嬉しい。

そしてこの仕組みは、外国人相手の商売も可能にしている。注文シートを翻訳しておけば、経験の浅いバイトでも接客できる。というか客に外国人が混じっていても、店員は気づきもしないだろう。

と思っていたら、さっそく外国人の客が来たよ。奥からゴニョゴニョという声が聞こえてくる。店員が記入シートの使い方を説明しているようだが、日本語、英語、韓国語のどれも通じないようだ。
......いろいろ大変らしい。

ラーメンしかないが、奥は深い

一蘭のメニューは博多ラーメン(750円)のみだが、カスタマイズの幅が広い。
ちなみに今回のレシピは下記の通り。

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味の濃さこい味基本
こってり度超こってり基本
にんにく1片分基本
ねぎ青ねぎ白ねぎ
チャーシューありあり
秘伝のタレ基本なし
麺のかたさ超かた基本

今回は初めてなので、あえて極端な組み合わせを試してみたんだけど、けっこう味が変わるね。
なかでも秘伝のタレは味を大きく左右する。
自分の好みや体調に応じて、あれこれ試してみるのも楽しそうだ。
いやはや奥が深いよ。

スープを飲み干すとメッセージが
※スープを飲み干すとメッセージが

ともかく、うまかった。
いろいろ珍しい仕掛けがあったけど、ラーメンがうまかった。

これが一番、大切なポイントだよね。

ラーメン道