MEGASTARで描く『暗やみの色』
2006年 東京都:都心部 プラネタリウム 博物館もちろん、MEGASTAR-II cosmos も見てきた。
さすがに星の描写は素晴らしかったが、番組としての構成(魅力)は弱かったかもしれない。
MEGASTAR-II cosmos(メガスターII コスモス)とは
世界最多・500万個もの恒星を描写できるプラネタリウム投影機。
「世界で最も先進的なプラネタリウム投影機」として、ギネスワールドレコードにも認定されている。驚くべきは、この投影機が一介の個人によって設計・開発されたことだが、その詳細は割愛する。興味がある人は下記などを参照してほしい。
※あの丸い部分がドームシアターだ
ドームシアターガイア
日本科学未来館でも人気のブースである。
別途の入館料は必要ないし、空いていれば何度でも鑑賞できるから、みんな殺到する。私たちも開館20分前に到着したんだけど、それでも整理券は最後の方だった。2度目以降の上演は満杯。
競争率が高すぎるぜ。
※傾斜した室内
半球型のドームが傾斜して造られている。
へぇ、こんな構造のプラネタリウムは初めてだ。直上を見上げなくて済むので、首が疲れない。これはいいね♪ 椅子のリクライニングも必要十分だ。パンフレットによると座席数は112とある。「スターライトドーム・満天」が288席だから、半分くらいか。
『暗やみの色~見えないものを、みてみたい』
光輝く星ではなく、その光を生み出した闇に注目するコンセプトはよかった。
しかしやっぱり脚本が弱い。
ナビゲータの語りも、間延びした印象を受けてしまう。
見えないものをみるための試行錯誤の歴史や、重力レンズ、ダークマターについての考察は、もう掘り下げてもよかったのではないだろうか。抽象的な表現も悪くはないけど、科学博物館では科学を重んじてほしい。
その一方で、星空の精緻さは素晴らしかった。
しかし残念なことに、私はそのすべてを満喫することはできなかった。
視力が弱いためだ。
地平線付近の星は細かく見えたけどね。
※内部から見たところ
MEGASTAR の描写力はすごかった。
しかし番組の構成が、それを活かしきれていないように思う。
NHKスペシャルの構成力がいかに優れているか、思い知らされてしまうよ。
※日本科学未来館へ
それでもMEGASTARのプラネタリウムを見られてよかった。
これはこれで、とてもよい経験ができたと思う。