千枚田に沈まない夕陽
2006年 石川県 #北陸ドライブ 建物:社寺・史跡 景勝地奥能登には「そそる地形」がたくさんあった。
つまり、いい写真が撮れそうな場所のことね。
何時間、何日、何ヶ月か待ってみたかったけど、そこまでの余裕はなかった。気軽に行ける距離じゃないのは残念でならない。
椿展望台
ガイドブックには載ってなかったけど、見晴らしのよい場所だった。ちょうど太陽が真正面にあったので、急勾配の坂道を登ってきたときは目が眩んだ。
日本海からの風が吹き上げてくる高台にあって、なかなか気分がいい。
※このまま日没まで待ちたかった
※起伏に富んだ、いい地形だ
白米(しろよね)の千枚田
棚田はいくつか見てきたけど、こんな海岸沿いによく作ったもんだ。それも展示物じゃなくて、ちゃんと農作業もしているのだ。深く感心してしまうよ。
※びっちり田んぼで埋められている
白米(しろよね)の千枚田
- 海岸沿いに、小さな水田が階段状に広がっているところ。
- 1枚あたりの平均面積は畳約3枚分と驚くほど小さい。
- 狭くて機械が入れないため、農作業は人力だけで行われ、平地の水田の3倍以上もの労力がかかる。
- 2001年(平成13年)国指定文化財名勝に指定。
- 田の枚数は、国指定部分で1,004枚。
- 『人と自然が織りなす日本の風景百選』の1つ。
ちょうど日が暮れてきたので、私たちはここで夕陽を撮ることにした。車を停めて、棚田の中に入ってみると、またいっそう不思議な気分になった。
※いい感じに沈みそう...
同じように夕陽をねらったカメラマンが10人ほどいて、みんなファインダーをのぞいて「そのとき」を待っていた。
ところが、夕陽はいつの間にか雲に隠れてしまった。残念。
※雲の中に消えてしまった
あとで調べてみたら、このあたりで撮られた夕焼けの写真の多いこと。
水田に夕焼けが写っている写真なんかは、とてもきれいだった。
(あんな写真を撮ってみたい...)
そう思わせる作品ばかりだった。
もどかしいけど、こういう場所があると知っただけでもよしとするか。