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[旅行2006年09月11日(月)の岐阜県にて

世界遺産・白川郷 / 日が暮れて、人が去ったあとに

[WGS84] 36.255521, 136.907286 - Google Earthで開く(kml)

──16時30分、白川郷に到着する。

金沢からだいたい120kmの旅だった(寄り道を含む)。今日はここが終点。いやはや疲れたね。

観光地化が進んでいた

五箇山と似たようなところかと思っていたら、ぜんぜんちがう。
ずっと観光地化が進んでいる。集落の真ん中にぶっとい道があって、両脇に土産物屋がたくさん並んでいる。のぞいてみると、白川郷の煎餅やまんじゅう、地酒、お茶などが並んでいる。
(なんだか俗っぽい感じがする……)と落胆したのは早計だった。

白川郷の大通り
※白川郷の大通り

5階建ての合掌造り:明善寺郷土館

さて、宿の食事にはまだ時間がある。
なので私たちは白川郷を散策することにした。まず、近くにあった明善寺郷土館に立ち寄る(入場料:300円)。約200年前に立てられた庫裡(くり:住職の住むところ)で、珍しい5階建ての合掌造りだった。農具や木工家具、炊事用具などが展示されていたけど、これまで見てきた中でいちばん広かった。

明善寺郷土館
※内部の空間が広い!

白川郷を歩く

明善寺を出たところで17時をまわった。
一般公開されている民家はどこも閉館してしまう(人が住んでいる民家なので、閉館というのはおかしいが)。なので神田家や和田家などは外観を見るだけとなったが、心残りはなかった。合掌造りの構造や雰囲気はだいぶ理解できたので、あとは白川郷そのものを見てまわろう。

白川郷には100棟あまりの合掌造りの家屋がある
※白川郷には100棟あまりの合掌造りの家屋がある

読んで、見て、理解していく
※読んで、見て、理解していく

日が暮れて、人が去ったあとに

日が暮れると、潮が引くように観光客が去っていった。大型バスや乗用車が白川郷から離れていく。宿がある私たちは時間を気にせず散策していたが、ふと、周囲の静けさに気がついた。
すると奇妙にも、「白川郷に来た」という実感が湧いてきた。
ただ通り過ぎるだけでは、この感覚は得られなかったと思う。

そろそろ夕食の時間だ。
私たちは民宿・一茶に帰った。

夜の白川郷

夕食後、私たちは夜景を撮りに出かけた。
しかし白川郷の夜はどっぷり暗かった。建物は内部からライトアップされているものの、闇が濃いため、輪郭さえ見えない。

白川郷の夜
※なにも見えない

通りも静まりかえっている
※通りも静まりかえっている

歩いているうちに寂しさが身にしみてきた。
(ここは都会じゃない。夜は出歩くもんじゃない......)
私たちは逃げるように宿にもどって、布団に潜り込んだ。

夜は出歩くものじゃない
※夜は出歩くものじゃない

灯りを消して...

灯りを消すと、闇が室内に入り込んできた。
目を閉じて、深呼吸する。
観光地化が進んでいたので一時は落胆したけど、根っこの部分に嘘はない。ここは飛騨の奥地。外界から隔絶された山里なんだ。

白川郷に泊まれてよかった、と思った。

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