きりん屋 / なすと挽肉、ドライカレー
2006年 東京都:都心部 カレー月曜、火曜と連続して、きりん屋に行ってしまった。
通算3回食べたことで、わかったことがある。
なので日記として残しておこう。
※店頭で販売されている手作りスパイスキット
月曜日:なすと挽肉のカレー
月曜日はN氏と食べた。土砂降りだったので、私が買い出しに行ってきた。私は「なすと挽肉のカレー(950円)」、N氏は「チキンドピアザ(900円)」を食べた。
※見た目はよくないが、茄子がうまい
「なす」は、「チキン」ほど辛くはないが、やはり美味しかった。茄子がいいよね。今は旬だから、身や味がしっかりしている。茄子カレーは夏の定番といわれるけど、秋の方がウマイと思う。
感動をわかちあえるか
一方、N氏はそれほど感動していないようだった。
N氏はかなりのエスニックマニアで、各種スパイスや香草の味に慣れ親しんでいる。そんなN氏の舌には、しょっぱく感じられるらしい。
自分が美味しいと思ったものを美味しく感じてもらえないのは、なんとも悲しい。
N氏の感覚がおかしいのか。私が絶賛しすぎたのか...?
きりん屋の味が日によって違うのか。
それとも雨が影響しているのか。
人と美味しさを分かち合うのは難しい。
◎
火曜日:ドライカレー
ぽっかり雨がやんだので、ふらっと立ち寄った。
今回は独りで、公園で食べた。雨上がりの公園には人はおろか鳩さえいなかった。さいわいベンチは濡れてなかったので、腰を下ろして、食べ始める。
※雨上がりの公園にて
3回目に注文したのは「ドライカレー(1,000円)」。
きりん屋のカレーでもっとも高いメニューである。どうやら注文を受けてからフライパンで炒めているみたい。弁当だけど、できたてのドライカレーというわけだ。
※きりん屋のドライカレー
独自解釈のドライカレー
ドライカレーにはミートソース型とピラフ型があるけど、きりん屋のそれは後者に近い。頬張ると肉やご飯の旨味が広がって、そのあとでスパイスが鼻を抜けていく。むはっ!
私は確信した。きりん屋は本格派インドカレーじゃない。
インドカレーをベースに独自解釈された、日本風カレーの1種なんだ。
※このドライカレーは気に入った
旨味と辛さの時間差攻撃が楽しい。付け合わせがないので単調になるかと思ったが、そうでもなかった。あっという間に食べ終わり、弁当箱には紅い唐辛子だけが残った。
烏龍茶を飲んで、「ふぅー」と一息つく。
独りで食べる
私は独りで食事をするのは苦手だ。
しかし、きりん屋のカレー弁当は例外かもしれない。だれの目も気にせず、なにも言わず、ただ無心に食べた方が響くのかもしれない。
旅はまだつづく。