シュンドル ボン / 本場インド人の店?

2006年 東京都:南部 カレー 世界の味
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「もっとスパイシーなカレーがあるんだよ!」

きりん屋のカレーを食べたあと、N氏はそう言った。そこのカレーはスパイスが粒のまま入っていて、ものすごく強烈らしい。
「ゆこうか」「ゆこう」そういうことになった。

シュンドル・ボン
※N氏、私、うちの妻の3人でやってきました

本場インド人が作っています

やってきたのは、三件茶屋にあるインドカレー専門店『シュンドル・ボン』。
パン屋の2階にあって、看板には

本場インド人が心を込めて作っています

と書いてある。
本場インド人とは、どんなインド人か? よくわからない。

バングラデシュ人民共和国
バングラデシュ人民共和国

「シュンドルボン(The Sundarbans)」とは、インドとバングラディシュにまたがる森林地帯のこと。世界遺産に登録されている。ベンガル語で「美しい森」を意味するそうだ。
聞いた話では、ここはバングラディシュ人が多いらしい。あれれ?

それはそうと、インド料理の店はどこも同じような内装だね。
黄色の壁、国旗、民族衣装、甲高い女性の歌声がエンドレスに流れている。インドには歌手が1人しかいないのだろうか? 日本人がもつ「インドのイメージ」を反映しているのだろうか?

シュンドル・ボン
※いつも同じ曲が流れている気がする

めっちゃ辛かった

コースを組み合わせて、6種類のカレーを楽しんだ。
ルーの基本は同じだと思う。辛さは5段階で選べるのだが、中辛(Lv3)で火を噴くほど辛かった。大辛(Lv4)に至っては、ひとくちで舌が破壊され、なにを食べても辛くなってしまった。
ちなみに、N氏も大々辛(Lv5)は食べていないらしい。「辛すぎるからやめておけ」と店員に忠告されたらしい。なんのこっちゃ?

シュンドル・ボン
左上)チキン:手羽先がごろっと入ってる
右上)野菜:インドカレーの野菜は微妙だな
左下)マトン:やや臭みがあるが、私は平気
右下)ダール豆:私はこれが好き

カレーの辛さは手加減がなく、暴力的だ。
その一方でナンはいいね。ほのかな甘味が泣くほど嬉しいよ。

シュンドル・ボン
左上)バターライス:あますぎ!
右上)マトンとほうれん草:辛すぎる
左下)サモサ:けっこう美味しかった
右下)ナン:ほんのり甘くて、うまい

本場のタンドリーチキン?

タンドリーチキンも注文した。タンドリーチキンも多種多様なので、本場の味を経験しておきたかったの。がぶり。
なんか......酸っぱい。これが本場の味だとすると、タンドリーチキンの定義がだいぶ崩れてしまう。むむぅ。

シュンドル・ボン
※タンドリーチキン:ちょっと酸味が強い

インド風サービスに混乱

サービスは......あんまりよくなかった。
注文の品がなかなか揃わず、バランスよく食べられないのだ。カレーだけ、ライスだけってわけにはいかないよ。もっとも甘いバターライスは、ほとんどのカレーを食べ終えてから出てきて困った。そもそもスペシャルが2人前であることは、メニューに書いておいてほしかった。

途中で店員さんに指摘したけど、言葉が通じているのやら。
うなずいて、笑顔を見せてくれるけど、なかなか出てこない。
これも本場インド人のサービスかもね

こんなはずでは......?

さて、肝心のスパイスの話だけど、N氏がいうように粒々は残っていなかった。よくあるインドカレーであり、際だった特徴はないなぁ。
「んー、なんか味がちがうよ」とN氏
記憶している味とはちがうらしい。月曜日の私のように困っている。

シュンドル・ボン
※インドのビール:Golden Eagle Lager

ネットで調べてみたけど、この店の味はかなり不安定らしい
何回か通った人は、毎度異なる味わいに困惑していた。古い記事ではスパイスの粒が大きいことも言及されいてた。どうやらN氏がボケたわけではなさそうだ。

味が不安定なのは困りもんだけど、これもまぁ、よくある話。
食事は一期一会。
そのときの食事、そのときの感動がすべてなのだ。

さておき、私とN氏は互いの持ち玉で相手を満足させられなかった。

次は、なにを食べようかね?

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