花園神社 / 酉の市を見てきた
2006年 東京都:新宿副都心 建物:社寺・史跡 祭りこんな祭りが、こんな場所でやっているとは知らなかった。
新宿三丁目駅の近くに、新宿 花園神社という神社がある。ビルの谷間にあるので、ふだんは近くを通っても気がつかないだろう。土曜の夜は、ここで開催されている酉の市を見てきた。
提灯の門が見えたとき、私はここが新宿であることを忘れたよ。
※異界への門のようだ
酉の市とは?
酉の市(とりのいち)とは、関東地方特有の年中行事。
2006年、花園神社の酉の市は下記日程で開催される。
一の酉 | ||
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11月 3日(金) | 前夜祭 | 18:00~26:00頃 |
11月 4日(土) | 本祭 | 12:00頃~26:00頃←これを見てきた |
二の酉 | ||
11月15日(水) | 前夜祭 | 18:00~26:00頃 |
11月16日(木) | 本祭 | 12:00頃~26:00頃 |
三の酉 | ||
11月27日(月) | 前夜祭 | 18:00~26:00頃 |
11月28日(火) | 本祭 | 12:00頃~翌26:00 |
※たくさんの露店でにぎわっていた
若者は多いが、参加していない
境内およびその周辺には、約200もの露店が軒を連ねていた。
最近は露店の味にうんざりしていたものの、こうして夜見ると心が揺れてしまうね。奇をてらった海外料理は少なく、お好み焼きやじゃがバターなど、ストレートなものが多かった。
座って飲めるお店も多く、そこかしこで宴会が開かれていた。しかし若者の姿はあまりない。若者は食べ歩きで流れているだけで、祭りには参加していないようだ。私もまぁ、その1人だけどね。
※いたずら防止のために保護されている手水舎(ちょうずや)
※ヤメロ! 軽い気持ちで亀は救えないぞ!(その理由)
※本殿の前は参拝客でいっぱい
熊手を知ってるかい?
酉の市では熊手(くまで)を買うものらしい。
熊手とは、おかめの面や小判・枡(ます)などをつけた飾り物。お金や幸福をかき集めるものという意味があるようだ。
※花園神社の酉の市では、約60軒の熊手商が出店してた
※熊手は年々、大きくしていくものなんだって
※外国人の目にはどう映るのだろう?
熊手は値切って買うものらしい。で、商談が成立すると威勢よく手締めが行われる。歩いていると、あちこちから拍子木を鳴らす音が聞こえてくる。なかなか不思議なところだ。
◎
あいにく、私には熊手を買う習慣がない。
なので、よけいな出費がかさむことも、飾る場所に困ることもない。つまり自由なわけだけど、なんだか寂しい気もするね。かといって、今さら参加する気もないけどさ。
ともあれ、こうした伝統が新宿に残っているとは思わなかった。
なかなか楽しかった。
■花園神社
[住所] 東京都新宿区新宿5-17-3
[歴史] 創建:不詳