神田川取水施設 / 都市型洪水を防ぐ地下の備え
2006年 東京都:南部 治水・利水 洞窟・地下 社会見学神田川取水施設を見学してきた。
都市災害を未然に防ぐ「見えざる工夫」は素晴らしかった。
また、「社会科見学に行こう!」の主催者の方々にも会うことができて、楽しい1日を過ごすことができた。
神田川取水施設の見学
神田川取水施設とは、あふれそうになった川の水を地下調節池に取り込むための施設。6月に見てきた首都圏外郭放水路と同じ機能を有している。
細かい説明はともかく、写真を見てもらおう。
※えんえんと降りていく階段 深いよ!
※立坑のポンプ室 ここは地下46m
※ここが神田川・環状七号線地下調節池だ!
水をためるので「池」と呼ばれているが、要するに地下トンネルだ。
環七の地下40mの深さにあって、外径は13.7mに達する。シールドトンネルとしては世界最大の規模だ。
大雨がふると、このトンネルに水をためて、水害を防いでいたのだ。
※トンネルの仕組みを説明してもらう
トンネル内では声が反響する。
人間が入ることを前提にしていないので、照明はない。係の人が持つ携帯ライトだけがたよりだ。とても強力なライトだが、それでもトンネルの奥までは照らせない。
......なんとも広大な地下空間だ。
※奥の方で小さく反射しているのは作業用トラック
※連絡管渠を結ぶ気密扉 もし閉じこめられたら...
講演会「都市水害対策と河川再生は両立するか」
この日のプログラムは、午前中に現場見学、午後は講演会になっていた。
3時間におよぶ講演会だったが、思いのほかおもしろかった。
土木工事と聞くと、まず「無駄なこと」「環境破壊」と考えてしまうけど、現実はもっと奥深いものだった。1つの哲学といってもいい。ここに詳しいことは書けないけど、もっと多くの人に知ってほしい話ばかりだった。
「社会科見学に行こう!」コミュ
お昼休みに、コミュニティからの参加者を見つけることができた。
いっしょにランチを食べて、帰り道にちらほらと話をした。
「社会科見学」は、これからもっと注目される活動かもしれない。
いろいろ楽しみになってきた。