取り壊されるアパート

2007年 東京都:西部 日常
[WGS84] 35.766572, 139.622326 - Google Earthで開く(kml)

近所にあるアパートが取り壊される現場に遭遇した。

鋼鉄の重機が、がりがりと建物を削り落としていく。
すでに2階部分は崩れ落ち、アパートの内部が見て取れた。巨大なドールハウスを見ているような感じだった。

このあいだペンキを塗り替えたばかりなのに

古いアパートだった。
たしか半年ほど前、外装のペンキを塗り替えたばかりだったはず。見た目を変えたくらいじゃ、新しい店子が見つからなかったのだろうか。結局、取り壊してしまうんじゃ、ペンキの塗り替えは無駄だったね。

現場
※豪快に削ってる

壊すのも大変

階段の手すりが引きちぎられた。埃が立たないよう、水がまかれている。重機が届かない屋上では、作業員がバーナーで手すりを解体していた。大きな音が響き、バーナーの火花が舞い落ちる。
道行く人たちが立ち止まり、へぇと嘆息しては、また歩き去っていく。

現場
※ガリガリガリ...

注意して見てたわけじゃないから、ここに何世帯が住んでいたかなんて知らない。取り壊しているのだから、いつの間にか無人になっていたんだな。
無人になったから取り壊しているのか、取り壊すために無人にしたのか。
新しいアパートを建てるのか、更地にするのか。
これまでなにがあって、これからなにが起こるのか。

現場
※あそこに人が住んでいたんだよなぁ

......とくに興味があるわけじゃない。
たまたま取り壊す現場を見たから、ちょっと考えてみただけの話だ。
世の中は少しずつ変わっていく。
私たちが見ているところでも、見ていないところでも。

2月なのに暖かい昼下がりの出来事だった。

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