麻布・香門 / なまめかしいほど上品な箸
2007年 東京都:都心部 和食今日のランチは香門(かもん)という店に入ってみた。
店内がよく見えず、大した看板もない。
高級店らしいが、試してみることにした。
店内は昼間なのに照明を落とされ、なんともアダルトな雰囲気。
むむぅ……。
私は銀だら西京焼き定食(1,260円)を注文した。
※銀だら西京焼き、筑前煮、ごはん、赤だし、香の物、デザート
和風&フレンチの鉄板焼きの店だった。ちなみに夜のメニューを見ると、ステーキ懐石が5,500円から、懐石料理は13,000円から……。
……麻布って、すごいなぁ。
※上品すぎて物足りない気はするが……
料理はふつうにおいしかった。
決して値段負けしていない。
◎
この店で特筆すべきは雰囲気や料理ではない。
箸(はし)が素晴らしかった
四方の角がまるく削られ、表面もなめらか。箸先だけでなく、持ち手の方も細くなっている。手に持った感触はもちろん、くちびるに触れたときも気持ちがいい。
この箸を持つと、自然と背筋が伸びてくるから驚きだ。
※頬ずりしたくなるような箸
こんな箸を使い捨てていいのか!?
持ち帰りたかったけど、ちょっと勇気がなかった。
あの箸をもらうために再訪するのは本末転倒な気もする。料理より箸に感動するとは思わなかったけど、いい経験ができた。
ちょっといい箸を探してみようかな。