麻布永坂 更科本店 / 老舗三すくみ
2007年 東京都:都心部 そば 和食更科(さらしな)といえば、砂場、藪と並び称される蕎麦屋の老舗。
この更科系統は現在3店舗あるんだけど、すべて麻布に集中しており、名前も似通っていてわかりにくい。
- 更科(さらしな)3店舗
- 「総本家更科堀井(信州更科布屋総本家)」
- 「麻布永坂 更科本店」←いまココ
- 「株式会社永坂更科布屋太兵衛」
どこが本家筋で、どこが布屋の系譜と言った論議はほかにゆずるとして、今日は「麻布永坂 更科本店」に立ち寄ってみた。日記はないけど、「永坂更科」は数年前に試したことがある。
※新一の橋の交差点角にある
麻布永坂 更科本店
店内は意外と広く、テーブルや小上がり席もある。
※薄暗く、古風な店内
メニューを開くと、いろんな蕎麦がずらっと並んでいた。
簡単な説明もあるけど、よくわからない。「もり」「ざる」「かけ」「せいろ」はどうちがう? 老舗なら、メニューで2つ3つで十分なんじゃないの?
ともあれ私は「もり」を注文した。
※メニュー、多いよ
うまい蕎麦とは?
更科の特徴は、精製度の高い蕎麦粉(更科粉)を使った白く高級感のある蕎麦(更科蕎麦)にある。
「永坂更科」で食べた更科蕎麦がまさにそれだった。このへんは好みになるだろうけど、私は蕎麦粉の風味が強い方が好きなので、更科蕎麦は物足りなかった。
※海苔のかかったせいろ?
しかし今日食べた「もり」も、見た目に反して風味は弱かった。つゆも甘めで、藪ほどのインパクトがない。
その名前の響きほどの満足は得られなかった。
◎
うどんに比べると、蕎麦の味は語りにくい。
蕎麦は舌ではなく、喉で味わうものなのだろう。だとすれば、上品で高価な蕎麦ほど楽しみづらい。萎縮してしまうからね。貴重な蕎麦を求めれば求めるほど、気軽に楽しみが減ってしまうのかもしれない。
ま、これも1つの経験だ。
ごちそうさまでした。