豊川稲荷 / 石狐がいっぱい
2007年 東京都:都心部 建物:社寺・史跡 狛犬・石狐ハウスファミリーウォーキングの途中で、赤坂豊川稲荷に立ち寄った。
正確には「赤坂 豊川稲荷 東京別院」と呼ぶらしい。
伏見稲荷の流れを汲むところと思っていたけど、豊川稲荷はお寺であり、その総本社は愛知県の豊川稲荷になるようだ。
「日本三大稲荷の1つ(豊川稲荷、伏見稲荷、祐徳稲荷)」と言われるが、これまた諸説が多い。
※赤坂豊川稲荷:神社ではなく寺
※朱色が映える
かわいい石狐たち
境内には石造りの狐がいっぱいあった。
細い顔につり目、大きな尻尾、朱色の前垂れ。きつい顔してるんだけど、愛嬌がある。よく見ると、石狐はどれもスタイルや顔がちょっとずつ異なっている。おもしろい。
※狛犬ならぬ狛狐
※子だき狐:子狐がかわいい
※しかめっ面
稲荷神とキツネ
興味が湧いたので、調べてみた。
- この石狐たちは、稲荷神(いなりのかみ、いなりしん)の使いである。
- 稲荷神は穀物・農業の神だが、現在は産業全般(商売繁盛)の神として信仰されている。
- 稲荷神を祀る神社を稲荷神社(いなりじんじゃ)と呼ぶ(総本社は京都の伏見稲荷大社)。
- 稲荷神を荼吉尼天の化身(本地仏)として祀るお寺の総本社は愛知県の豊川稲荷になる。
- 江戸時代あたりから「稲荷神=キツネ」と混同されるようになった。
- 稲荷神には、キツネの好物とされる油揚げがよく供えられた。
- そのため、油揚げを使った料理を稲荷と呼ぶようになった。
なるほどねぇ。
「お稲荷さん」は本来、神様の名前だったのね。
それがキツネになって、油揚げになって、料理の名前になるとは、神様もびっくりだ。
※顔はいかめしいけど、愛らしい
ぜんぜん関係ないけど、日本神話のキツネはよく人を化かす(騙す)。
このときキツネは相手の眉毛の数を読むと信じられていたので、騙されないためには眉に唾(つば)をつければよいとされた。これが転じて、真偽が疑わしいものを「眉唾物(まゆつばもの)」と呼ぶんだって。へぇぇぇぇ。
◎
石狐たちに別れを告げて、私たちはウォーキングに戻った。
まだコースは半分ほど残っていた。
■豊川稲荷
[住所] 東京都港区元赤坂1-4-7
[歴史] 創建:江戸