肥後のれん / 熊本ラーメンを試す
2007年 東京都:新宿副都心 ラーメン「熊本ラーメンはスープが臭くて、食べ歩けません」
と、熊本在住のマイミクさんが言っていた。ん? 熊本ラーメンって、どんな味だっけ? というわけで、調べてみた。
熊本ラーメンとは?
例によってWikipediaを参照する。熊本ラーメンは豚骨ラーメンの1つ。博多ラーメンとのちがいは下記のとおり。
- 博多ラーメンより麺が太く、コシが強い。
- 麺にあわせて、スープも濃厚(しかし油っぽくはない)。
- 紅ショウガは入らない。
- 替え玉システムはない。
スープが濃厚なので、好き嫌いが分かれるようだ。その一方で、紅ショウガを入れないのはスープに臭みがないからで、博多ラーメンより食べやすいという指摘もある。うーん、どっちなんだろう?
まぁ、世間的には熊本ラーメンは豚骨くさいものと認識されているようだ。
熊本ラーメンらしい店を求めて
『桂花ラーメン』も熊本出身だった。しかし食べたのは10年以上前だから、味を覚えていない。すると知人から、『肥後のれん』を薦められた。曰く、味はともかく熊本ラーメンっぽいそうだ。
※肥後のれん:豚骨の匂いがぷんぷんする
たしかに匂いは強い。
店に近づいただけで、ぷんぷん匂う。「豚骨の匂い」と知っていれば不快でもないが、「よくわからない異臭」と認識すると耐え難い。こりゃ、苦手な人は苦手だろうな。
※料金は前払い制だった
ひごらーめん(650円)
私はオーソドックスなひごらーめんを注文。濃厚と聞いていたが、ギトギトしていない。豚骨の匂いはするけど、鼻をつまむほどじゃない。
※ふつうに食べられる
食べてみるが、そんなに拒否反応は出ない。
秋葉原の『じゃんがらラーメン』を思い出す。なんだ、ふつうに食べられるじゃないか。
たかならーめん(700円)
嫁は高菜入りを注文した。ドンブリを取り替えて食べてみる。高菜の塩味で、豚骨スープが引き締まった感じがするな。
※高菜の塩味が強い
なにやら嫁が首をひねっていた。嫁は先に高菜を食べたので、ひごらーめんの味がわからなかったそうだ。しかし食べていると舌がもどって、ふつうに味わえたようだ。ふたたびドンブリを戻したとき、同じ現象が私にも起こった。高菜の塩味はけっこう強いよ。
あとになって、じわじわ効いてくる
食べおわって店を出る。しばらく歩いてから、自分たちが強く満腹していることに気づく。それに舌も麻痺してる。食べてるときは気づかなかったけど、スープはかなり濃厚だったようだ。胸焼け寸前の満腹感。
こりゃ食べ歩きは出来ないな。
◎
ネットのクチコミ情報を見てみると、『肥後のれん』のスープはあっさりしてきたので、筋金入りの熊本ラーメン・ファンには物足りないようだ。いったい本場の熊本ラーメンはどんだけ濃厚なんだか。
『肥後のれん』より濃厚でも、食べられないことはないだろう。
しかし食べたあとは......ツライだろうなぁ。