赤坂・アセナ / トルコ料理の夜
2008年 東京都:都心部 世界の味トルコ料理を食べに行こう!
そう決めたのは1年前。マイミクの康文さんの日記を読んで、むしょうに食べたくなったからだ。声をかけたところ、boulifaさん、くりさん、四十九院さん、なべぇるさん、よねこさん、私、嫁の7人が集まった。
目指すは赤坂にあるトルコ料理屋「アセナ」だ。
※トルコ料理屋「アセナ」
トルコ料理とは
トルコの国旗
よく似てるチュニジアの国旗
- フランス料理、中華料理とともに世界三大料理の1つに数えられる。
- オスマン帝国の支配下にあった地中海東部の国々は、おおむね同じような料理体系をもっている(バルカン半島、ギリシア、レバノン、イスラエル、エジプト、チュニジアなど)。
- 豚肉はナシ(イスラム教国なので)。牛肉もあまり使われない(飼育に適さないため)。もっぱらヒツジとニワトリの肉が使われる。
- オリーブオイルやヨーグルトを調味料のように使う。
- 肉料理はタレに漬け込んでから火を通すので、脂が落ちて柔らかく食べやすい。
- 飲酒は自由で、ワインやビールは数多くの国産銘柄がある。
- トルコ料理 - Wikipedia
「この系統」の基本かな
全体的には、昨年6月に中野「カルタゴ」で食べたチュニジア料理(地中海料理)に近いけど、やや趣が異なる。
あちこちで食べてきた「この系統(地中海料理)」の、これが基本なのかもしれない。
※ギュヌン・チョルバス:喉の奥で辛さを感じる
※カルシュク・メゼ:前菜の盛り合わせ パンと一緒に食べる
※エキメキ:トルコのパン
※チョバン・サラタス:ミックスサラダだね
焼きたてのエキメキは、熱くて手で触れません。冷めてから食べればいいんだけど、やはり熱々がおいしいので、ナイフとフォークで食べた。パンそのものが美味だった。
同じ羊肉でもだいぶちがう
メインディッシュは羊肉。
1月に大塚「チンギス・ハン」で食べたモンゴル料理とはぜんぜんちがう。あちらは素材の味を活かしているというか、素材の味そのままというか、調理も味付けもシンプルだったけど、こちらは手間がかかっている。うまいよ。
※メインディッシュ(名称不明):羊肉とごはん おいしい
※カルシュク・ケバブ:ラム、チキン、ビーフのケバブ盛り合わせ
ケバブもうまかった。肉に下味が付いていて、柔らかい。それでいて食感がある。もぐもぐ食べて、もぐもぐ美味しい。エキメキをお代わりしたよ。
ドリンク
エフェス(EFES)というビールを飲んだ。トルコ国内で75%のシェアをもつそうだ。75%というとキリン(38%)とアサヒ(38%)を合わせたくらいか。圧倒的だな。
エフェスダークってのもあって、こちらはコクがある。嫁は気に入ったが、私にはちょっと重かった。
※エフェス、エフェスダーク、ラク、アイラン
ラクはトルコの焼酎。ブドウの蒸留酒で、水で割ると白く濁る。硬水に反応してるのかな? 別名「ライオンのミルク」。グラッパより飲みやすい。
あと、塩味ヨーグルトドリンクのアイランも飲んだ。「カルタゴ」で飲んだ味とまぁ、同じ。
そしてベリーダンス!
店内の照明が落とされ、音楽が流れはじめた。
毎週金曜日は、ベリーダンスのショーがあるのだ。それを知って予約したわけではなかったが、予約してよかった。
※うぉ! ハジマタ!
オスマントルコ時代、ハーレムで女性たちが踊ったといわれるベリーダンス。ひらひらの薄衣、くねくねした動きは、なんともペルシャっぽい。激しいわけではないが、つねに細かく動いている。軸のぶれたモーターを内蔵しているみたい。
※くねくね、ぶれぶれ~ この動きは写真では伝えられない
※サーベルを出してきた
私は踊り子さんと目が合うのを避けていた。
目が合ったら、連れて行かれると思ったからだ。モンゴル料理で人前に出るのは懲りている。今夜はなんとか逃げ切ってやる。と思っていたら、なべぇる氏が連れて行かれた。
中央に出て、ステッキをもって踊る。
──この人はいつも最初に踊るなぁ。大したもんだ。
※なべぇる氏が踊った
※次いで、boulifa氏が
結局、店内の全員が踊ることになった。四十九院さんも、私も、嫁も踊った(私も踊っているから写真は撮れません)。目を合わせない努力は無意味だった。
※くりさん、よねこさんも!
踊り子さんは小一時間、ずっと踊りっぱなしだった。さすがプロはちがうね。
「チョー! 楽しいデス!」
席に着くと、なべぇるさんの鼻息が荒かった。本当に楽しそうだった。
やはりデザートは甘い
ダンスが終わって、デザートを食べる。
デザートは例によって強烈な甘さ。バクラヴァのような蜜漬けではないが、アフリカンフェスタで食べたモロッコのお菓子のように、ぬちっとしてる。中東のお菓子は、食べた人を一発でノックアウトするパワーがあるな。
※デザート(名称不明)
※チャイ(これはコースに含まれる林檎茶ではなく、ふつうのチャイ)
トルココーヒーを混ぜるな!
トルコ料理の店に来たからには、トルコアイスとトルココーヒーは外せない。しかし冬なのでアイスはやってなかった。やむなし。
※トルココーヒー
トルココーヒーは、砕いたコーヒー豆と砂糖を鍋に入れて、水から似たもの。一口すすると、黒豆のような風味。表面の泡も独特で、コーヒーとは思えない。どうにも粉っぽい。
「よく混ざってないのかな?」
と思ってスプーンでかき混ぜたら、砕かれたコーヒー豆が攪拌され、すごい味になった。口の中がジャリジャリする。あとで知ったことだが、トルココーヒーは粉が沈むのを待って上澄みを飲むものだった。むぎゃー。
※コーヒー占いできません
飲み終わったあと、カップの底に残った粉で「コーヒー占い」ができるという。しかし粉が多すぎて、なんの文様も浮かばない。あとで知ったことだが、カップにソーサーをかぶせてひっくり返すそうだ。ぜんぜん駄目じゃん!
◎
踊ることになるとは思わなかったけど、トルコ料理を満喫することができた。
美味しかったし、楽しかった。
参加した皆さま、お疲れさま。
参加できなかった皆さま、こんなイベントでした。
boulifaさんが「明日はチュニジア料理を食べません?」と囁いてきた。むむ、それは行かねばならぬ。というわけで土曜日はチュニジア料理を食べてきたけど、それは次の日記で。