大久保・サハラ / チュニジア&モロッコ料理の夜
2008年 東京都:新宿副都心 世界の味友人と大久保のサハラ(Sahara)に行ってきた。
チュニジア共和国
モロッコ王国
サハラは、先日のチュニジア料理の会で、ラジュールとともに候補に挙がっていたお店。結局、ラジュールに行ったわけだけど、もう片方のサハラにも興味が残っていた。
新宿で合流した私たちは、とくに目的地もなかったので、大久保まで足を伸ばしてみることにした。
秘密クラブのような店
現地に到着して、看板は見つかったものの店がない。よく見たら階段を下りた地下1階だった。3つの扉があって、その1つがサハラ。秘密クラブかと思った。
店内は照明が落とされ、天井に布がかかっていた。なんともアダルトな雰囲気。紹介文によると「砂漠のテントをイメージした装飾」なんだって。言われてみるとそうかもしれない。
※照明が落とされたサハラ店内
光に色が付いているので、人間の目でも色を見るのは難しい。カメラはなおさらで、写真の9割がブレてしまった。残念。異国情緒の演出はわかるけど、もうちょっと明るい方がよかったなぁ。
チュニジアンサラダ
生野菜のサラダ。シシトウやツナの入った「ミシュイア・サラダ」ではない。キュウリ、パプリカ、トマト、オリーブ、ゆで卵、レタス、それにイチゴも入ってる。最初、イチゴが入っているのがわからず、甘いパプリカかと思ってしまった。上に乗っているハムは自家製。
※イチゴが入ったサラダ
自家製パン(たぶんチュニジアパン)
友人にハリッサを試してもらうため、パンを注文。自家製のパンだって。表面がこんがり焼けた丸パンだ。いわゆるチュニジアパンというやつだろうか。
この店のハリッサはオリーブオイルがたっぷり使われていて、パンに染みた部分が辛さをちょっぴり吸収してくれた。
※ハリッサとパン
パスティラ
春雨とシーフードの春巻き包み。春雨って、中東でも食べられているんだね。家に帰って調べてみたところ、これはモロッコ料理らしい。包んでいるのは、ワルカという生地だったみたい。
※中に春雨やシーフード、玉ネギなどが詰まってる
タジン
チュニジアのキッシュも「タジン」と呼ぶが、こちらはモロッコの「タジン鍋を使った料理」。円錐形のフタが着いているんだけど、写真を撮る前に片付けられてしまった。
たっぷり玉ネギで鶏の胸肉が蒸し煮されていて、うまかった。
※あめ色になった玉ネギが美味しかった
気さくなチュニジア人シェフが登場
このあたりから料理が出てくるのが遅くなる。ようやく料理が出てきても、となりの女性客のテーブルばかり。やがて女性客も帰って、そろそろ文句も言おうかと思ったころ、チュニジア人のシェフが料理を運んできた。
「ごめんなさい。オソクナリマシタ」
バイトの女の子が体調不良で帰ってしまい、厨房が手一杯になってしまったそうだ。「アトは貸し切りですから!」と笑顔を見せて、厨房にもどるシェフ。大変だな。
※そんな日もあるさ
ブリック
さておき、ブリックがやってきた。
これまでより、ぷっくりしてる。かぶりつくと、ジャガイモ、パセリ、ツナ、半熟タマゴのほかに、モッツァレラチーズが入ってる。これはいいね。
「チーズ入りのブリックです!」
とシェフも自慢する。このブリックは絶品だった。
※タマゴの半熟具合もちょうどいいブリック
クスクス(1)
最後にクスクスが登場した。しかもクスクスとシチューが別々の皿になっている。これまで食べてきたクスクスとはまた違ったスタイルだ。
食べてみる。クスクスは粒の食感が残っている。好みの問題だろうが、私は汁気を吸っている方が好きだな。
※クスクスとシチューが別になっている
メルゲーズ(自家製ラムソーセージのグリル)がうまかった。羊肉の風味はあるんだけど、とびきりジューシー。豚肉を加えているんだろうか?
「イイエ! これは自家製で羊肉100%。私、ムスリムですから豚肉は使いません」
シェフは日本で羊肉を手に入れる難しさを話そうとしたが、料理があるので厨房にもどっていった。気さくな人物だ。
クスクス(2)
ほどなく、シェフは2つ目のクスクスをもってきた。
(あれ? クスクスは1つしか注文してないのに)
サービスかなと思ったけど、バイトの娘が帰っちゃったせいで、注文を間違えたみたい。まぁ、いいや。2杯目のクスクスはシチューをかけたタイプ。カボチャなどの野菜がたっぷり載っている。クスクスは汁気を吸って、私好み。チュニジア料理を初めて食べる友人も2種類のクスクスを試せたので、結果オーライだった。
※野菜たっぷりのクスクス
──食べ過ぎたぁ。2人だと限界も早いな。
シェフが私の一眼レフに興味を示し、「ブログ、書いてるんですか?」と訊ねてきた。自分のサイトを紹介し、いろいろ食べ歩いていることを話す。シェフといろいろ話したかったけど、もう時間がない。残念。平常時なら、もう少し余裕があるのかな?
※また、来てくださいねー!
すっかり慣れたと思ったクスクスとブリックだが、また違ったスタイルに遭遇した。それだけ家庭料理なんだと思った。それから今夜は、モロッコ料理も楽しめた。
ごちそうさまぁ♪