ワンフェス2008冬(1) 寒風にさらされて
2008年 東京都:都心部 社会見学5時半に起きてから1時間後、私とEは東京国際展示場に到着した。
駅を出るなり、強風にあおられる。サ、サミィィーーー!
春一番は寒冷前線の南下で冷たい嵐となって、関東地方を吹き荒れた。各地で交通が麻痺し、負傷者も続出した。
そんな中、私たちはワンフェスにきてしまった。
寒風にさらされた4時間
「早く行けば、室内で並べるよ」
という友人Eの言葉は嘘だった。徹夜組、始発組がすでに長~い行列をなしていた。とりあえずカタログ(入場券=2,000円)を購入して、最後尾をめざす。前の方に陣取っている連中ほど防寒装備が徹底している。登山者のようだ。
※装備が充実すると、浮浪者に見えてくる
未熟な者は立て
最後尾は夢の大橋の中央だった。
はじめは座っていたが、足が痛くなって立つことに。立って寒風に堪える。ペンギンのようだ。熟練者は椅子や温かい飲み物を持参している。ぢくじょー。
※1人、また1人と立っていく
太陽が昇っても、風は強まるばかり。
やがて、まっすぐ立っていられなくなる。開場してないから列はまったく動かない。橋の上で、ただ風に吹かれるだけなんて……。
早く並べば、早く入れるものなんだろうか?
早く入ることにどんな意味があるのか?
私には「買いたいモノ」も「会いたい人」もないのに……。
※風や砂が強いときは写真を撮れない
──気が遠くなりかけたころ、列が動きだした。
カ、関節が痛い。身体が冷えて、渇いている。それでも歩く。歩かなければ。八甲田山の雪中行軍かよ。
※あともう少し、もう少しだ
なにしに来たのか?
会場に入ったのは10時30分。
Eは「きれいなジャイアン」を買いに、西ホールへ行った。私はフリーマーケットのある東ホールへ行くことにした。ここから別行動で、自由解散となる。
……私はなんのために朝早くに来たのだろう?
寒さで頭も凍っていたようだ。
※まずはフリーマーケットを見てみるか
このあと、16時までの会場を見てまわった。
寒風に吹かれて、冷えて、渇いた4時間。
眠らず、休まず、食べずに歩いた5時間30分。
……さすがに疲れた。
撮ってきた写真が多いので、日記を分割しよう。
(つづく)