船入場調整池と川の資料館

2008年 東京都:南部 治水・利水 花:さくら
[WGS84] 35.641516, 139.702122 - Google Earthで開く(kml)

ふと、目黒川の流れが変わっていることに気がついた。

段差とともに川幅が狭くなっており、規則的に石が並んでいる。左側には駐車場のような隙間が空いており、右側は大きく湾曲している。よく見ると「船入場調整池」と書いてある。
頭上に「!」マークが立つ。そうか、ここは調整池か。
首都圏外郭放水路神田川取水施設を見てきたので、なんの施設か理解できた。さらによく見ると、地上に資料館があるようだ。
これは立ち寄るしかない。

船入場調整池と川の資料館
※左側に見える隙間は駐車場ではなく、調整池に水を取り入れるところだ

目黒区立川の資料館

調整池は都市型洪水を防ぐための治水施設。川の水を一時的にためておくことで、川の氾濫を防いでいる。資料館には模型や資料があったので、興味がある人は見てほしい。入場無料だ

船入場調整池と川の資料館
※この地下が調整池になっている

船入場調整池と川の資料館
※調整池の様子をのぞける窓、暗くてよく見えない

船入場調整池と川の資料館
※川の生態を展示した2階通路

船入場調整池と川の資料館
※調整池の仕組みや、目黒川の歴史がわかる

解説員のお姉さんに訊ねてみたが、調整池の一般開放(見学)は受け付けてないそうだ。曰く「見てもおもしろくありませんよ」だって。まぁ、そりゃそうだけどさ。
お姉さんの話によると、荏原調整池なら見学できるかもしれないとのこと。しかし荏原調整池は、出発した目黒新橋より下流にある。今回は無理だな。

資料館からの桜を見る

お姉さんに頼んで、テラスから桜を見学させてもらう。川縁の高い場所から見下ろす桜は絶景だった。こりゃ、いい寄り道ができた。

船入場調整池と川の資料館
※川を挟んで大島桜とソメイヨシノが咲いている

船入場調整池と川の資料館
※バードウォッチングするところらしい

川を見る目が変わっていた

数年前の私なら、調整池の存在に気づかなかっただろう。気づいても立ち寄っていたかどうか。いろいろ見学して、世の中の仕組みがわかってくると、それまで見えてなかったものが見えてくるようで、なんだか嬉しかった。

船入場調整池と川の資料館
※飛び石ではなく、「バッフルブロック」といって、水の流れを整える仕組み

船入場調整池と川の資料館
※知識をもって見ると印象が変わる

私たちは再び、目黒川の桜を見て歩いた。
もうすぐ中目黒だった。


(つづく)

関連エントリー

新宿御苑 / 遅咲きの桜たち

2008/04/15 * 東京都:新宿副都心

としまえん / 夜桜を待ちきれず

2008/04/01 * 東京都:西部

目黒川の桜見物 - 目黒駅→池尻大橋駅

2008/04/01 * 東京都:南部

東京都庭園美術館 / 今回は庭園のみ

2008/04/01 * 東京都:南部

光が丘公園 / 2008年の桜

2008/03/28 * 東京都:西部

白子小の夜桜を見逃す

2008/03/27 * 埼玉県

白子川の桜

2008/03/27 * 東京都:西部

千鳥ヶ淵 / 闇に浮かぶ桜

2007/03/30 * 東京都:都心部

赤坂アークヒルズ / 都市の夜桜

2007/03/30 * 東京都:都心部

六義園 / しだれ桜と大名庭園のライトアップ

2007/03/29 * 東京都:池袋副都心

光が丘公園 / 2007年の桜

2007/03/29 * 東京都:西部

光が丘公園 / ざわめく夜桜

2006/04/08 * 東京都:西部

神田川沿いの桜並木

2006/04/01 * 東京都:池袋副都心

外濠通りの桜並木を歩く

2006/04/01 * 東京都:都心部