井の頭自然文化園 / 開園記念日で入場無料に
2008年 東京都:都下 公園 動物園 水族館井の頭自然文化園に行ってきました。
5月17日(土)は開園記念日で入場料400円が無料になる。このチャンスを逃す私ではなかった。井の頭自然文化園を訪れるのは初めて。動物園だと思っていたが、水族館や鳥類温室、遊園地、美術館まであって、おもしろかった。
井の頭自然文化園 (Inogashira Nature and Zoo Park)
[住所] 東京都武蔵野市御殿山1-17-6
[電話] 0422-46-1100
[面積] 11ha(本園8ha 分園 3ha)
[料金] 入園料:400円
[URL] https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/
公園の中に動物園がある
井の頭自然文化園は、井の頭恩賜公園の中にある。本園と分園とに分かれているため、公園→動物園→公園(道路)→動物園と行き来することになる。園内も自然が多く、動物園というより動物のいる公園といったところだった。
※井の頭池を抜けた先にある
※背の高い樹木が多い
まずは分園へ
吉祥寺駅から来ると、まず分園に到着する。ここには鳥と魚が展示されているようだが、珍しい鳥はいない。オシドリの展示スペースが大きい。隣接する井の頭池に放しているようだ。そのため、檻の中にも外にもオシドリがいた。
※派手な方がオスだ
つづいて水生物館
水族館だが珍しい魚はいない。子どもの目線に配慮したのか、水槽の位置が低い。大人が見るためにかがむか、膝をつかなければならないが、そうすると子どもを遮ってしまうのは心苦しい。大人は後ろから見るべきか。
国際カエル年イベント水生物館特設展示「ずっとカエルとくらしたい」が開催されていた。2008年は「国際カエル年」だったようだ。上野動物園の両生爬虫類館ほどの規模はないが、子どもたちが大喜びで見ているので、釣られて楽しくなってしまった。足が生えはじめたオタマジャクシを見たのは何年ぶりだろう。
※水生物館のウシガエル
そして本園へ
吉祥寺通りをわたって、本園へ。本園にも珍しい動物はいない。サルやリス、タヌキといった地味な動物ばかり。まぁ、珍しい動物はほかで見てるので、不満はなかった。むしろ動物の名前や生態に気を散らさず、動物たちの表情に注目できたと思う。
※資料館にいたハリネズミ
※耳が柔らかそうなフェネック
※池に飛び込むニホンザルの子どもたち
リスの小径
「りすの家」のように、リスが放し飼いにされているところがあるそうだ。行ってみると、いろんな違いがあることがわかった。単純に比較するとこんな感じ。
りすの家:さいたま市民の森 | リスの小径:井の頭自然文化園 | |
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檻 | テント型 | 円筒形 |
面積 | 2062.4m2 | 645m2 |
種類 | シマリス | ニホンリス |
餌 | おもにドングリ | クルミ、リンゴ、芋、煮干し |
生態 | 自然冬眠、自然繁殖 | 冬眠しない |
※円筒形の檻
※器用に体勢を維持している
※夏毛に生え替わる時期だったようだ
※高いところも平気
※ぐったりしてる(寝てる?)
シマリスに比べると、ニホンリスの方が表情が豊かだ。むやみに走り回らないので、落ち着いて観察できる。身体が大きい分、賢いのかもしれない。「りすの家」のシマリスはとにかく速かったからね。
北村西郷のアトリエ館、彫刻館A&B
本園には巨大な彫像が何体も展示されていた。よくわからないまま、作品やアトリエを見てまわる。彫刻館に入ると、ちょうどガイドツアーがはじまったところなので、説明を聞いてみる。北村西郷は長崎の平和祈念像を作成した人物だった。その足跡を、作品とともになぞっていく。意外におもしろかった。しかし嫁は退屈しきっていた。やれやれ。
※屋外に展示された加藤清正像
熱帯鳥温室
鳥を飼うための温室だ。樹上にはカンムリエボシドリ、地表にはホロホロチョウなどがいる。鳥たちは木の実ではなく、べつに用意された餌を食べていた。ちらちらと地面を走るネズミが見える。ここで飼っているわけではなく、勝手に侵入して、増えてしまったらしい。温室内には猛禽がいないので、ネズミは補食されないそうだ。しかし猛禽を放つと、小鳥も食べられてしまうので、打つ手がないとか。うーん。
ここを100倍くらい広くして、虫や動物も加えたビオトープにすれば解決できるかも?
※木々のあいだに鳥がいる
※美しいけど不気味なホロホロチョウ
なるほど自然文化園
「井の頭自然文化園」とはよく名付けたもんだ。自然も文化もある。ふと奇妙な檻が目にとまった。格子の中に鏡が置いてある。説明を読んで納得する。
ヒト 学名:HOMO-SAPIENS
分布:いたるところ 宇宙まで
特徴:好奇心が強い、あつかい方によっては大変危険、鏡の中のあなた
なるほどね。
※ヒトの展示:鏡が子どもの目線に合わせてある。
「クイズでたんけん文化園」というオリエンテーリングに参加して、3つのスタンプを集めて、バッジをもらった。これは甥か姪にプレゼントしよう。土曜日+入場無料で殺人的な混雑を覚悟していたが、それほどではなかった。敷地は広くないから、それだけ人の流れが速いのだろう。ともあれ、井の頭自然文化園を見ることができてよかった。