観音埼灯台 / 日本最初の洋式灯台

2008年 神奈川県 #猿島&観音埼 日本の灯台50選 灯台
[WGS84] 35.256126, 139.745077 - Google Earthで開く(kml)

浦賀ハイキングのとき行けなかった観音埼灯台を見に行こう。

観音埼灯台は、日本の灯台50選の1つであり、日本で最初の洋式灯台である。江戸条約で設立を約束した8灯台(条約灯台)の中で、最初に完成・点灯した。これを記念して、着工日である11月1日が灯台記念日に指定された
観音埼灯台が点灯したことで、浦賀燈明堂は役目を終える。また犬吠埼灯台塩屋埼灯台と同じく、全国15ヵ所ある参観灯台の1つだ。
このへんの説明は、灯台ファンでないと伝わらないかな?

観音崎の向こうへ

横須賀中央駅からバスに揺られること20分、観音崎に到着した。緑の色濃い山間の向こうに灯台がある。海辺と山中の2つのルートがあったが、山道を歩くことにした。
余談だが、岬は観音、灯台は観音灯台と字が違うのでご注意。

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※観音崎:見えているのは灯台ではない

東京湾海上交通センター

山道を選んだのは、旧日本軍の砲台跡を見るためだった。しかし具体的な場所がわからず、そのまま灯台に抜けてしまった。あとで知ったことだが、途中の東京湾海上交通センターの近くに第二砲台跡があったようだ。気がつかなかった。

東京湾海上交通センター
※東京湾海上交通センター

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※さらに山道を進む

これが観音埼灯台

灯台は高いところに建てられるから、灯台に至る道はいつも登りだ。今回はアップダウンもあってきつかったけど、灯台が見えたら疲れも吹き飛んだ。空が曇っているのは残念だが、まぁ、やむをえない。参観料金は200円。どうやら値上げしたみたい。

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※白色八角形の中型灯台だ

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※狭い螺旋階段を登っていく

大型の犬吠埼灯台に比べれば小さいが、やっぱり内部に入れるのはいいよね。フレネル式レンズも4等なので、まぁ、手頃なサイズ。灯台資料展示館で見たフレネル式第1等8面閃光レンズの印象が強烈すぎる。

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※第4等フレネル式レンズ

灯台資料展示室 - 初代の面影をしのんで

現在の観音埼灯台は3代目。初代はレンガ造りの四角い洋館だったらしく、その模型が灯台資料展示室にあった。撮影禁止だったのでお見せできないが、初代のデザインは素晴らしい。このデザインで復元されていたら、素晴らしい観光名所になっただろうに。まぁ、同じ構造だとまた地震で崩れてしまうけどね。

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※免震装置

見晴らしは...

浦賀水道航路が一望できるが、あいにく曇り空なので、遠くは見えない。「第一海堡」「第二海堡」もぼんやり影だけだ。やはり富津岬に行くしかないな。

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※太平洋側を見渡す

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※塔の高さは19mある

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※灯台で地震にあったら、なるべく中心に身を寄せましょう

観音埼灯台 - 日本最初の洋式灯台
※灯台の後頭部

■観音埼灯台
[所在地] 神奈川県横須賀市鴨居 4-1187
[初点灯] 1869年(明治2)2月11日
[料金] 200円


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管理人のオバサンが気さくな人で、灯台めぐりをしてると話したら、いろんなことを教えてもらった。ここで私たちは観音崎砲台跡の情報を仕入れ、地図をもらう。
もうすぐ日が暮れてしまうが、回れるだけ回ろう。