長崎電気軌道 / 長崎の路面電車
2009年 長崎県 交通:鉄道今回の旅行では、長崎、熊本、広島で路面電車に乗った。
古い車輌と新しい車輌が混じっていることや、路面電車と人と車が並行する情景は同じだが、それぞれ個性もあった。
※このカラーリングが好き
長崎の路面電車は荒っぽい
長崎の路面電車は運転が荒かった。急発進、急停車の繰り返しで、がくんがくんと身体が揺れる。座っていてもつんのめるから、手ぶらで立っていると怪我をする。まぁ、乗車する地元の人たちは慣れたもので、手すりをしっかり掴んで、ふつうに談笑していた。
また、停車する前にドアを開くのも特徴。長崎にいた3日間で乗った車輌は、みな同じ。そんなに急がなくてもいいのにね。
※長崎駅前電停
一日乗車券はお得か?
長崎電気軌道(長崎電軌)の一日乗車券は500円。1回100円だから、5回以上乗ればモトがとれる。
今回の旅で乗った回数は下記のとおり。
- 2月5日 (300円のトク)
- 大波止→長崎駅前
- 長崎駅前→大学病院前
- 大学病院前→浜口町
- 浜口町→桜町
- 公会堂前→長崎駅前
- 長崎駅前→公会堂前
- 公会堂前→思案橋
- 築町→賑橋
- 2月6日 (100円のソン)
- 賑橋→市民病院前(100円)
- 大浦海岸通り→出島
- 公会堂前→宝町(乗り継ぎ)
- 宝町→公会堂前
- 2月7日 (一日乗車券を使わず)
- 諏訪神社前→大波止(100円)
1日目は十分乗ったが、グラバー園などをまわった2日目は使い切れなかった。2日目は一日乗車券を買うために歩かされたので、悔しさもひとしおだ。一日乗車券は便利だが、コースによっては仇となる。乗り降り、乗り継ぎは便利だが、そのくらいの手間は旅行の醍醐味でもある。むやみに飛びつかない方がいい。
※長崎電気軌道の一日乗車券
長崎で「電車」と言えば
長崎は渓谷のような地形になっており、川沿いの平地に公共施設や住宅が密集している。そのあいまを動脈のように走るのが路面電車。都心部のようにJRや私鉄、地下鉄はないので、長崎で「電車」といえば長崎電気軌道を指すそうだ。ちなみJRは「JR」、あるいは「列車」と呼ぶ。JR長崎駅から発着する列車は長崎の外へ向いているから、同じ電車でも性格が大きく異なるわけだ。
※山をぶち抜くトンネル
※商業ビル(長崎西洋館)もぶち抜く
電車の向きに気をつけろ
交差点には同じ名前の駅が集まっているが、路線(行き先)が異なる。駅名だけ見て待っていると、乗りたい電車が通り過ぎることもある。このあたり、言葉では説明しづらいし、路線図を見てもわかりにくいのだが、現地で何度か乗ればわかるだろう。勝手がわからず、最初はかなり戸惑った。
※複雑な軌道
※夜も乗った
一律100円という運賃は、日本の路面電車ではいちばん安いらしい。なので、ちょっとそこまで乗るのに便利。暮らしに密着した路線だね。