オランダ坂、のぼれ

2009年 長崎県 ヘリテージング100選 建物:近代遺産
[WGS84] 32.738628, 129.872448 - Google Earthで開く(kml)

オランダ坂を登って、グラバー園に抜けよう。

市民病院まで電車を降りて、オランダ坂の切り通しを登りはじめる。けっこうな急勾配。昨日の疲れが抜けず、また今朝の諏訪神社の階段によるダメージで、足腰が痛い。ハイキングコースを登るように、ヒーヒーいいながら登ったよ。

覚悟していたので、へたばることはなかった。しかしダメージは蓄積して、このあとつらくなった。

旧長崎英国領事館
※旧長崎英国領事館

オランダ坂
※オランダ坂

東山手十二番館 - 横浜の山手西洋館と似た雰囲気

坂の途中にある東山手十二番館に立ち寄る。1868年(明治元)に竣工された三角屋根が目印の洋館。ロシア領事館、アメリカ領事館、アメジスト派宣教師の住宅に使用され、その後活水学院に譲渡され、1976年に長崎市に寄贈された。ベランダも廊下も、ドアも、すべてが大きい。

東山手十二番館
※丘の上の洋館

東山手十二番館
※ドアが大きい

館内は私学歴史資料館となっていて、居留地時代の私学の歴史を伝えている。たくさんの写真、古びた家具、タイプライター。誰もいないので、不安になってしまった。

東山手十二番館
※往時の復元模型

東山手十二番館
※家財道具も古い 100年前のものか?

東山手十二番館
※ゆったりしたベランダ

さらに先へ

海星高等学校を過ぎた当たりで下り坂になる。登りもツライが、下りもツライのよね。

オランダ坂
※下り坂になった

オランダ坂
※石垣に止まる鳥

ひしめきあう東山手洋風住宅群

ふたたびオランダ坂からわきに逸れて、東山手洋風住宅群に立ち寄る。ここんは7棟の洋館が集まっている。明治20年代後半に外国人用の賃貸住宅として建てられた木像の洋館。現在は7棟のうち4棟が、地球館、町並み保存センター、古写真資料館、埋蔵資料館として公開されている。地球間と町並み保存センターは無料だが、ほかは有料なので外観のみ見学する。

東山手洋風住宅群
※上から見下ろすのも奇妙な感じ

東山手洋風住宅群
※地球館ではおばちゃんたちが井戸端会議を開いていた。

東山手洋風住宅群
※狭い道を抜けて

大浦オランダ坂

東山手洋風住宅群を過ぎると、もうオランダ坂は終わりだ。ここにも「オランダ坂」の碑があるのだが、付記されている英語が異なる。活水下は「DUTCH SLOPE」、大浦は「HOLLANDER SLOPE」と刻まれている。

東山手洋風住宅群
※だいぶ下りてきた

東山手洋風住宅群
※オランダ坂の碑

日記にまとめると一瞬の行程だが、実際はかなり疲れた。足の疲労もあるが、坂の急勾配に驚かされる。いちおう車も通れるようだけど、非力なエンジンじゃ登れないかもしれない。かつては「領事館の丘」と呼ばれていたそうだが、領事になると足腰が鍛えられそうだ。

グラバースカイロードで園内最上部へ

お次はグラバー園だ。
市街地を歩いて、グラバースカイロードに向かう。先に大浦天主堂を見るべきか迷ったけど、グラバー園から下りていくコースを選んだ。私はグラバースカイロードが無料と知らず、階段を探してしまった。

東山手洋風住宅群
※次はグラバー園だ

グラバー園
※一気に高台に

グラバー園
※垂直エレベータ

「グラバースカイロード」は日本で初めて「道路」として位置づけられたエレベータで、グラバー園第2ゲートに接続する。
その先にあるのは、園内でいちばん高いところにある「旧三菱第2ドックハウス」だ。